-
ALIGN COFFEE 1st ブレンド 中深煎り 150g
¥2,700
1st ブレンド 焙煎度:中深煎り 内容量:150g ブレンド:ペルー、コスタリカ、インドネシア テイスターコメント ALIGN COFFEEの名を冠した1stブレンドです。 まずはじめにしっかりとしたコーヒー感のある芳醇な香りをお楽しみください。ひと口目を飲むと口の中に広がっていくほのかな苦味とコク、そのあとに続く甘みの余韻を楽しんでいただけると思います。 コスタリカ産の生豆は中深煎りにするとコーヒーらしい芳醇な香りが引き出せます。また特徴的な酸味は加熱することで甘みに変化し、中深煎りすることでコクへと表情を変えます。 インドネシア産の生豆は深煎りにするロースターが多いですが、あえて中深煎りにしています。その結果として、ほのかな苦味とコーヒー感のある独特な風味を引き出しています。 ペルー産の生豆は中深煎りにすることで最大限に甘みが引き出せます。飲みやすく美味しさを感じさせてくれます。 3種類の生豆がそれぞれの風味や特徴を引き立てあう、最高のバランスでブレンドされています。コーヒー好きな方にぜひとも一度飲んでいただきたい自信のオリジナルブレンドです。
-
ペルー フアン・パレーロ・ロケ アルタ・グラシア農園 150g
¥3,000
ペルー フアン・パレーロ・ロケ アルタ・グラシア農園 トップスペシャルティ 内容量:150g カッピングプロファイル フローラル、レッドカラント、レッドアップル、ラズベリー、シダー、シュガーケイン、ジューシー、ベリースムースマウスフィール 国:ペルー 標高:1800m エリア:プーノ県サンディア町キキラ、イナンバリ渓谷 品種:ブルボン、パチェ、カトゥーラ他 農園名:アルタ・グラシア農園 生産処理:ウォッシュド 生産者:フアン・パレーロ・ロケ&ファミリー ■テイスターコメント 抜けの良い爽やかな後味 シトラス系の明るい酸が印象的な銘柄で、温度が下がるにつれて甘さの印象度が高まりカップの向上、アフターテイストの心地よさにも寄与しているように思います。ペルーらしいエキゾチックな風味の要素も感じられ、爽やかな酸の抜け感も良好なカップでした。
-
ペルー マルセリナ・ペラルタ ヌエヴォ・オリゾンテ農園 150g
¥3,000
ペルー マルセリナ・ペラルタ ヌエヴォ・オリゾンテ農園 トップスペシャルティ 内容量:150g カッピングプロファイル ライチ、フラワリー、オレンジ、ピーチ、ハニー、ブライトアシディティ、ラウンドマウスフィール、ロングスウィート、インプルーブ 国:ペルー 標高:1900m エリア:プーノ県サンディア、キキラ-イナンバリ渓谷 品種:ブルボン 農園名:ヌエヴォ・オリゾンテ農園 生産処理:ウォッシュド 生産者:マルセリナ・ペラルタ・パイェ ■テイスターコメント コンプレックスでエレガントなコーヒー ライチや桃、オレンジなどフルーティで明るく上品なコーヒーです。甘さ、酸も透明感があり質が良く、アフターテイストまで持続する甘さの余韻が心地よかったです。ゲイシャにも似たフラワリーな風味の要素を感じますが、マウスフィールに厚みがあり、ボリューム感のある特徴的なバランスに仕上がっています。数量は非常に少ないのですが、素晴らしい品質に仕上がっていますので、是非楽しんで頂けましたら幸いです。
-
ペルー パランカナヨ農園 マルシアル・クカパ 150g
¥3,000
ペルー パランカナヨ農園 マルシアル・クカパ トップスペシャルティ 内容量:150g カッピングプロファイル ホワイトワイン、フラワリー、オレンジ、ネクタリン、ブライト、ジューシー、シルキーマウスフィール、トランスペアレント 国:ペルー 標高:2075m エリア:クスコ、パウカルタンボ、オトカニ、バジェ・リオ・マパチョ 品種:ティピカ 農園名:パランカナヨ農園 生産処理:ウォッシュド 生産者:マルシアル・クカパ・ママーニ ペルー小規模生産者ロット 南部クスコの小規模生産者 インカ帝国の古都クスコ 11〜12世紀頃、ペルー南部の標高約3,400mの高所に建設された、かつてのインカ帝国の主都クスコ。ケチュア語で「ヘソ」を意味するクスコは、まさにインカ帝国の交易の中心的な街としてインカ道を結ぶ重要な土地でもありました。16世紀にインカ帝国が衰亡した後も、数多くの強固で緻密な石組みが現存し、クスコ市街は1983年に文化遺産として登録。マチュピチュへの玄関口としても知られ、インカ帝国時代とスペイン時代の遺産が数多く残るクスコは、ペルー有数の観光スポットとして多くの観光客が訪れています。 スペイン統治時代から始まったと言われるコーヒー生産において、ペルーでは南北を縦断するアンデス山脈に沿って生産が広まっています。クスコ周辺からプーノまで続く南部のコーヒー生産地帯は、小規模生産農家によるコーヒー生産が行われ、農協を通じ集積したコーヒーが流通のメインとなっています。北部に比べ、生産量も全体の5%程度と小さな規模ではあるものの、厳しい自然環境が生み出す肥沃な土壌で生産されるコーヒーは、北部とは異なる風味を有し、重厚で華やかなコーヒーを生み出す隠れた名産地と評価されています。 子々孫々受け継いできたティピカ種 パランカナヨ農園を営むマルシアル・クカパ氏は、標高3400mある県都クスコから北東へ下った2000mのパウカルタンボという谷あいの町に暮らす小規模農家です。パウカルタンボという町自体は標高3000m付近にある町で、高山エリアを1000mほど下った先に農園があります。マルシアル氏は両親から農園を受け継ぎ、四半世紀に亘ってコーヒー農園を営んでいるケチュア語族の生産者です。ケチュア語族はインカの時代からこの地に暮らしてきた先住民族で、この地のコーヒー生産文化を気付いてきた人々です。およそ3Haのコーヒー生産地で年間20Bagほどのコーヒー生産を行っており、コーヒー以外にもジャガイモやアボカド、ユッカ、柑橘類などを育て、生計を立てています。 生物の多様性や水資源などの自然環境を重んじる事が大切な事だと、この地では古くから教えられており、コーヒー生産だけでなく文化遺産も現存する事から、伝統を重んじた文化が根付く地域でもあります。農園のティピカ種も父から受け継いだ大切なコーヒーノキで、近隣の自然保護区との調和、動植物の恩恵を受けながら、子々孫々大切に育てています。 ベストを尽くしたコーヒーを 7月から9月にかけて収穫期を迎えるパランカナヨ農園。ペルーのクスコ近郊の地域は、元々は地域の農協に卸していましたが、近年はスペシャルティコーヒーのマーケットが広がりを見せ、農協の仕組みも少しずつ変化し、品質の高いコーヒーには自分のコーヒーとして高い価格で流通できるように進んでいます。各生産者共にここ数年品質向上のためにコーヒー生産を見直しや農業指導などを積極的に受けており、マルシアル氏も収穫時の選別や熟度から始まり、水洗式のプロセスの工程、乾燥工程、その後の保管など全ての工程が品質を左右する事を毎年改めて学び、品質向上に努めています。そのため、収穫期から保管までの4か月ほどは、手間と時間を惜しまずに選別や適切な発酵工程、乾燥と細心の注意を払っています。 毎年、自分たちにとってベストを尽くしたコーヒーを作っており、こうして自身の農園の名を冠してスペシャルティコーヒーとして飲まれることに喜びを感じます。最高の品質を目指して作ったこのコーヒーを是非楽しんでください。 2021年カッピングコメント 透明感と熟度の高い甘さ透明感がありながらも量感のしっかりとした甘さがあり、酸やフレーバーにおいてもストーンフルーツやマーマレードなど熟度の間を感じられるロットに仕上がっているように思います。マウスフィールは、クリスピーな印象があり、熟度感がありながらも爽やかに飲み進められるイメージです。アフターテイストも長く、ウェルバランスなコーヒーだと思います。 また、多少焙煎が深くなった際にもクリーンカップが十分に保たれる印象でした。浅煎りでマンゴーやオレンジのような風味を、中煎り以降でストーンフルーツのようなフレーバーをと、それぞれの焙煎度での変化も楽しんで頂けるように思います。 ストーンフルーツ、マーマレード、ブライトオレンジ、ホワイトシュガー、クリスプマウスフィール、ロングアフターテイスト 2022年コメント 上品で華やかなコーヒーとても上品なアロマ・フレーバーがあり、フラワリー、ホワイトワイン、オレンジ、ネクタリンなどクリーンで透明感のある風味を感じました。酸の質感やマウスフィールも昨年同様に充実しており、甘さの伴うジューシーなアシディティやボディ感のあるシルキーな質感など、量感の豊かさも感じます。 カップの透明感や風味の特徴からティピカらしさが感じられ、エレガントなコーヒーに仕上がっています。生産量は昨年同様に少ないものの、今年も楽しんで頂けましたら幸いです。
-
ペルー トゥンキ イナンバリ農協 150g
¥3,000
ペルー トゥンキ イナンバリ農協 スペシャルティコーヒー 内容量:150g カッピングプロファイル マンダリンオレンジ、イエローピーチ、シダー、ブラウンシュガー、マリック&ラクティク、ラウンドマウスフィール、ウェルバランス 国:ペルー 標高:1400-1900m エリア:プーノ県サンディア、アルト・イナンバリ 品種:カトゥーラ、ティピカ 農園名:イナンバリ農協 生産処理:フリーウォッシュド 生産者:400名の小規模生産農家 テイスターコメント 2024年 安定した華やかな風味 ボディ感と酸の明るい印象が心地よい銘柄になっています。オレンジやプラムのような華やかなアロマにシナモンのような甘い香りもあり、奥行きのある余韻に感じました。トゥンキらしい華やかさとボディ感を楽しんで頂けるかと思います。 2023年 安心して使えるカップバランスの良さ カップバランスが良く、マンダリンオレンジや黄桃を思わす風味の明るさ・上品さが心地よいコーヒーです。スペシャルティコーヒーとして、申し分ない華やかな風味に感じました。また、酸の質感が非常に良く、このコーヒーの魅力の1つかと感じます。 マンダリンオレンジ、イエローピーチ、シダー、ブラウンシュガー、マリック&ラクティク、ラウンドマウスフィール、ウェルバランス 2022年 例年以上の出来 マンダリンオレンジのような明るい風味が特徴的で、舌触りの滑らかな印象やキャラメルのような甘さと相まってバランスの良さが光るロットに仕上がっているように思います。透明感もあり、例年以上に素晴らしい品質に感じました。素直でバランスの良いコーヒーとなっているかと思います。今年のTUNKIも是非お楽しみください。 マンダリンオレンジ、ラズベリー、キャラメル、ブライトアシディティ、シロッピーマウスフィール
-
エチオピア ゲシャヴィレッジ ゲシャ1931 150g
¥10,500
エチオピア ゲシャヴィレッジ オマ ゲシャ1931 ナチュラル トップスペシャルティ 内容量:150g 国:エチオピア 標 高:1900m−2200m 生産地:南部諸民族州ベンチ・マジ、ゲシャ 精製法:ナチュラル 品 種:ゲシャ1931 生産者:アダム・オーバートン&レイチェル・サムエル ゲシャビレッジ農園の紹介 エチオピアの西の果てに鬱蒼と茂ったベンチ・マジ地区のジャングル。 この息を?むような美しい大自然の中で、2011年に誕生したのがゲシャビレッジ農園です。 米国生まれのアダム氏とエチオピア生まれのレイチェル夫人が、ゲイシャ種に特化したコーヒー農園として立ち上げました。 ゲイシャ種の生産に適した土地を探し求め、たどり着いたのが、1930年代に発見されたパナマゲイシャ発祥の地とされるゴリゲシャフォレストにほど近い、ベンチ・マジのゲシャ村だったのです。 そして、原生種の中からゴリゲシャ、ゲシャ1931、イルバボアフォレスト1974の3品種の生産に着手しました。 農園の敷地は471ヘクタールあり、そのうち320ヘクタールを品種ごとに8区画に区分けして生産を行っています。オマ区画はその中の一つであり、より標高の高い生産区画になります。 同農園のクロップが初めて売り出されたのが2017年ですが、それ以来、世界中のバリスタやロースターから高い評価を受け、その名がコーヒー業界に知れ渡るようになりました。 今回のオマゲシャ1931ナチュラルは、糖度が22-23℃のチェリーのみ収穫しています。収穫したチェリーは、初めに綺麗に洗浄され、水槽で比重によるフローターの除去を行い、選別したチェリーのみでその後のプロセスを行っています。 選別後のチェリーは、改めて水槽に投入され、3時間のソーキングを行い、外果皮を柔らかくすることで、その後の乾燥を安定させます。 乾燥はアフリカンベッドで19日間天日乾燥を行い、その後8日間かけ水分値を10.5%に安定させるために日陰に移します。 最終的にグレインプロで8日間、全体の水分値の安定と均一化を図り、収穫からおよそ1カ月をかけて入念に仕上げられたクロップになります。 また、最後にカッピングによる評価を行い、セレクトされたロットのみが各国のバイヤーに届けられます。 木の形態やチェリーのサイズ、外観、カップ品質がパナマ・ゲイシャに最も酷似しているクロップです。 口にカップを運ぶ際の香りはエクセレントそのもの! 口に含むと、上品な甘みが溶け込んだベリー系のフレーバーが一気に口腔内を駆け巡ります。 また、冷め加減によりシトラス系の爽やかな風味も加わり、ティーライクなアロマも重なるため、より複雑なフレーバーを感じさせてくれます。 冷めるにつれて色々なフレーバーが顔を覗かせる稀有なクロップです。 ナチュラル製法ながら、クリーンなアフターテイストも含め「素晴らしい」としか表現しようのない仕上がりのクロップをぜひお楽しみください。
-
エチオピア グジ G-1 ウラガ 150g
¥3,000
エチオピア グジ G-1 ウラガ レッドハニー トップスペシャルティ 内容量:150g カッピングプロファイル ストーンフルーツ、カシス、オレンジ、ブライトアシディティ、ミルクチョコレート、ラウンドマウスフィール、ロングアフターテイスト 国:エチオピア 標高:2095-2122m エリア:オロミア州グジ、ウラガ、ソロモ 品種:原生品種 農園名:ゼレラム・ウォッシングステーション 生産処理:レッドハニー 生産者周辺の小規模生産者(代表ゼラレム氏) 高地ウラガのハニープロセスコーヒー ゼレラム・コーヒーウォッシングステーション ゼレラム・コーヒーウォッシングステーションは、オロミア州グジ、ウラガ、ソロモの標高2000mを超える高地にあるウォッシングステーションです。Tracon Tradingが所有するウォッシングステーションで、近隣に暮らす小規模生産農家から運び込まれたチェリーの生産処理が行われています。品質向上に向けて様々なルール作りを行っており、持ち込まれたチェリーは、プロセス前に再度ハンドピックが行われ、未熟豆、過完熟豆は取り除き、均一性の高い完熟のチェリーのみを厳選し、ウォッシングステーション側がチェリーの受け入れを行います。こうすることで、結果的に生産者の意識や収穫精度が高まり、毎年安定した品質を目指しています。そしてチェリーの果肉除去を行い、ハニープロセス(パルプドナチュラル)のコーヒーとして、乾燥が開始されます。 ウォッシングステーション内には、200以上のアフリカンベッドがあり、それぞれのテーブルにコードが振られており、これによって各ロットの管理が適切に行われ、広大な乾燥場でありながらも、1つ1つのロットの状況が確認できるように管理されています。 Guji Zone グジは、オロミア州に属するゾーンの1つで、この地に暮らすオロモの部族にちなんで名付けられました。ECXカテゴリーでは、古くはシダモとしてカテゴライズされていた為、シダモ・グジとカテゴライズされています。ウラガ、アドラ、シャキソ、ハンベラ、ケルチャの5つのウォレダ(郡部)でコーヒー生産が行われており、ウラガは特に標高の高いエリアとして知られ、北西部の州境に行くにしたがって2800mほどの山岳地帯が広がっています。 この地に暮らす人々は、グジの由来ともなったオロモ族を中心に、ゲデオ族、アムハラ族などが暮らしています。ウォッシングステーションは、1970年代にエチオピアに導入されたと言われており、グジや隣接するイルガチェッフェ、シダモエリアは、その走りとされており、ウォッシングステーションの歴史は古く、エチオピアのウォッシュドコーヒーにおいて、代表的な生産地、そして高品質なウォッシュドコーヒーの名産地とされています。 TRACON TRADING トラコントレーディングはエチオピアの輸出業者のひとつです。エチオピアにとってコーヒーは、もっとも重要な農作物であり外貨獲得のための換金作物でもあります。トラコントレーディングではそのようなコーヒーに注目し、ヨーロッパやアメリカ、東洋、中東のスペシャルティコーヒー市場にエチオピアのコーヒーを輸出しています。 また、エチオピア国内において6つのウォッシングステーションを構え、イルガチェフェとLimmu(リム)エリアには環境に配慮したウォッシングステーションを所有。品質の向上、認証の取得などを掲げ、持続的で高品質なコーヒー生産を目指いしています。 そして、最高品質のコーヒーを提供し、エチオピアのコーヒー業界をけん引する企業となること、国際的に認知される企業をなることをビジョンとして掲げています。 近年はエチオピアにおいてもCup of Excellenceが開催され、Tracon TradingもCOE受賞を果たし、高品質なスペシャルティコーヒーへ様々なチャレンジを日々行っています。 2021年カッピングコメント ハニープロセスらしい円熟味グジのウォッシュドに感じるフレッシュで爽やかな風味のイメージと異なり、マンダリンオレンジやミカン、ビワなど少し円熟味のあるフルーティさが感じられ、ハニープロセスらしい風味や質感の変化を感じさせてくれます。スパイシーさやエキゾチックさのアクセントがあり、焙煎を進めるほどエチオピアらしさを感じました。また、キャラメルのような甘さの質感やシルキー、シロッピーといった舌触りの印象度は、ハニープロセス由来のように思います。また、温度変化の中で甘さが明確になり、フルーティさが増すように思いました。 総合的に質が良いと共に、焙煎度によってキャラクターの変化、バランスの変化も大きく感じられましたので、様々なロースティングでお試しいただきたい銘柄です。 マンダリンオレンジ、ミカン、ビワ、ブライトオレンジ&ラクティク、シルキーマウスフィール、スウィートアフターテイスト、インプルーブ 2022年カッピングコメント 円熟感と複雑さ昨年同様にハニープロセスならではの円熟味のある角の取れたフルーティーなテイストを感じます。また、ストーンフルーツやオレンジ、またグジならではのカシスのようなアロマ・フレーバーがありアフターテイストまでクリーンで心地よい印象がありました。ウォッシュドにある野性味ある風味との違いも顕著にあり、フルーティーさや上品な風味で好みを選ばない銘柄に仕上がっているかと思います。 昨年同様に温度変化や、焙煎の違いでもバランスの変化が楽しめるかと思いますので、今期もお楽しみください。
-
インドネシア アチェ ゲガラン 150g
¥3,000
インドネシア アチェ ゲガラン トップスペシャルティ 内容量:150g カッピングプロファイル グリーンアップル、ストーンフルーツ、ライム、ハニー、ラウンドマウスフィール、ロングスウィート 国:インドネシア 標高:1450-1550m エリア:スマトラ島 アチェ州 ゲガラン地区 品種:ティムティム、エスリニ他 農園名:約100人からなる小農家 生産処理:スマトラ式 生産者:ムハメド・ダウド氏(代表) テイスターコメント 2018年 アチェらしい甘さとスパイシーさのバランス アチェ州のマンデリンに感じるビビッドな酸と甘さ、スパイシーで複雑な風味を感じて頂けるかと思います。今回のロットは、透明感のある甘さとインドネシアに求められるボリューム感のあるマウスフィールが特徴的になるかと思います。 ダークチェリー、レッドアップル、ライム、スパイス、キャンディー、ラウンドマウスフィール 2022年 爽やかで上質なマンデリン アーシーな風味は当然あるものの、主張は比較的少ない印象で、ライムやグリーンアップルなど爽やかなフレーバーが重なっている印象です。そうしたフレーバーの特徴もあって、キレの良さや後味の印象度も良く、雑味の無い上質なマンデリンという印象を受けます。
-
ニカラグア エル・ナランホ農園 150g
¥3,000
ニカラグア エル・ナランホ農園 マラカトゥーラ ハニー トップスペシャルティ 内容量:150g 国:ニカラグア 標高:1100m エリア:ヌェバ・セゴビア県ディピルト 農園名:エル・ナランホ農園 品種:マラカトゥーラ 生産処理:ハニープロセス 生産者:ルイス・エミリオ・ヴァジャダレス ヌェバ・セゴビア県ディピルトにある小さな農園です。 過去のCup of Excellenceにおいても複数回受賞しており、素晴らしい風味のコーヒーを多く生産しています。 その中でも「マラカトゥーラ種」はエル・ナランホ農園を代表する品種として、30年以上大切に育てられています。 全体のバランスが良く、飲みやすい。 ブドウのようなナチュラルを感じられるフレーバーがあり、マラカトゥーラらしいスパイシーな風味と甘さを伴うジューシーさがあります。 透明感がありますが、複雑な風味の印象です。 苦味 ★★★☆☆ 酸味 ★★★★☆ 甘さ ★★★★☆ 香り ★★★★☆ コク ★★★☆☆ エル・ナランホ農園 エル・ナランホ農園は、ブエノス・アイレスを運営するバジャダレス・ファミリーが所有するヌエバ・セゴビア県ディピルトにある小さな農園です。この農園は、農技師でもあるルイス・エミリオ・バジャダレス氏が1990年に始めた農園で、彼らが所有する農園の中でも長い歴史を持つ農園の1つです。パンアメリカン・ハイウェイのほとりにあり、松の木に囲まれた過ごしやすい気候を持ちます。当時、5Haほどの土地にマラカトゥーラを植え、農園はスタートし、その後敷地内にラ・カンパーナ ウェットミルをつくり、エル・ナランホで収穫したチェリーはもちろんのこと、近隣の農家が生産したコーヒーの生産処理も手伝っています。自然林や水資源の恩恵を受け、素晴らしい風味を持ったエル・ナランホのコーヒーは、過去のCup of Excellenceにおいても複数回受賞を経験しており、多くのバイヤーを魅了しています。 今回のロットのハニープロセスは、収穫当日にラ・カンパーナ ウェットミルで果肉除去を行い、100%ミューシレージを残した状態でドライミルに輸送され、乾燥工程に進みます。ウェットパーチメントは、ミューシレージ成分を最大限に活かせるように3日間プラスチック製のベッドで発酵を促しながらの初期乾燥が行われ、その後日陰で15-16日掛けて水分値が11.5%になるまで乾燥し、仕上げられます。この乾燥方法によって、華やかで熟度感の高まった独特のハニーコーヒーとなり、マラゴジッペのエキゾチックさと重なり、複雑なフレーバーを達成できると言います。 ハニープロセスらしい甘味の多いなめらかな飲み触りです。酸も綺麗で柔らかく、バランスの取れた味わい豊かな珈琲です。 Story(コーヒー生豆が日本に届くまで) エル・ナランホ農園は、ブエノスアイレス農園を運営するバジャダレスファミリーが所有するヌエバ・セゴビア県ディピルトにある小さな農園です。彼らが所有する農園の中でも長い歴史を持つ農園の1つで、松の木に囲まれた過ごしやすい気候を持ちます。5Haほどの土地にマラカトゥーラを植え、農園はスタートし、その後敷地内にラ・カンパーナ ウェットミルをつくり、エル・ナランホで収穫したチェリーはもちろんのこと、近隣の農家が生産したコーヒーの生産処理も手伝っています。自然林や水資源の恩恵を受け、素晴らしい風味を持ったエル・ナランホのコーヒーは、過去のCOEにおいても複数回受賞を経験しており、多くのバイヤーを魅了しています。ここ数年は、マラカトゥーラの他にマルセレージャやカトゥーラなど気候変動への調査もかねて多品種の生産も行っていますが、マラカトゥーラはエル・ナランホ農園を代表する品種として、30年たった今なお大切に育てられています。 彼らのコーヒー生産の哲学は、彼らのチーム、地域コミュニティ、バイヤー、そして最終消費者まで、コーヒーチェーンに関わるすべての人々が、持続可能である事。そして、大きな家族のように皆で幸せになりたいと考えています。その為にコーヒーの品質を保証する事。高度な資格を持った管理・研究チームをつくり、品質の一貫性と精度を確保する事に重点を置いています。生産処理や品種の特性など、毎年の気候条件に影響を受ける中で、毎年の出来をデータとして蓄積する事で、気候変動にも対応した安定したクオリティが出来上がると言います。そうしたトレサビリティは、消費者だけでなく彼ら自身の生産活動においても重要な位置づけと考えています。今回のロットのハニープロセスは、収穫当日にラ・カンパーナ ウェットミルで果肉除去を行い、100%ミューシレージを残した状態でドライミルに輸送され、乾燥工程に進みます。ウェットパーチメントは、ミューシレージ成分を最大限に活かせるように3日間プラスチック製のベッドで発酵を促しながらの初期乾燥が行われ、その後日陰で15-16日掛けて水分値が11.5%になるまで乾燥し、仕上げられます。この乾燥方法によって、華やかで熟度感の高まった独特のハニーコーヒーとなり、マラゴジッペのエキゾチックさと重なり、複雑なフレーバーを達成できると言います。
-
ジャマイカ ブルーマウンテン No.1 150g
¥6,700
ジャマイカ ブルーマウンテン No.1 プレミアムコーヒー 内容量:150g 国:ジャマイカ 標高:914m-1676m エリア:ブルーマウンテン地区 品種:ティピカ 生産処理:フリーウォッシュド ジャマイカの起源 エメラルドグリーンのカリブ海に浮かぶ西インド諸島の中で、3番目に大きな島ジャマイカは、かつて「アンティル諸島の女王」と呼ばれ、1494年コロンブスによって発見されました。それ以来、スペイン、イギリスの統治を受け1962年完全に独立しました。ジャマイカとは16世紀に絶滅した原住民アラワクインディアンの言語(アラワク語)「XAYMACA」に由来し「森と水の大地」を意味します。 コーヒーの伝搬 この美しい自然の豊かな国にコーヒーが初めて持ち込まれたのは1728年。 当時のニコラス・ロウズ総督により、フランス領マルチニーク島からと言われています。 昼は30度、夜は15度前後と気温差の激しいこの国の気候条件は、コーヒーの栽培に極めて適しており、生産は急速に拡大しました。また、そのコーヒー豆は、他に類を見ないほど調和が取れ、芳醇なコクと甘い香りを醸し出します。 「世界の超一級品」と称されるに相応しいコーヒーです。 ブルーマウンテンの名称で取引するコーヒーはジャマイカの「コーヒー産業法」で定めるブルーマウンテン地区で生産されます。 2015年コメント 大変お待たせをしましたまだまだ安定供給とはいきませんが、販売を再開いたしました。No1の名に恥じない、軽やかで上品なブルーマウンテンです。
-
タンザニア キリマンジャロ モンデュール農園 150g
¥3,000
タンザニア キリマンジャロ モンデュール農園 スペシャルティコーヒー 内容量:150g カッピングプロファイル レッドカラント、レッドアップル、キャラメル、ミルクチョコレート、マリック、ラウンドマウスフィール 国:タンザニア 標高:1700m エリア:アルーシャ近郊 品種:N39、KP423 農園名:モンデュール農園 生産処理:ウォッシュド 生産者:ハンター・フリント(責任者) 情熱を受け継ぐキリマンジャロコーヒー モンデュールの歴史 この農園は1931年、イタリア人のCONT DAVICO氏によって開拓されました。1922年同氏が22歳の時、兄が新婚旅行中にウガンダで亡くなったことで東アフリカを訪れた際、アフリカに魅せられアフリカ開発会社に就職。その後ファミリーの援助を受けて、この地を購入しましたが、第二次世界大戦後にタンザニアは社会主義化の波にのまれ、用地を接収されてしまいます。1952年に返還を受け、氏は再開拓途中の1983年に亡くなりましたが、息子兄弟のCORRADO DAVICO氏とRUGGERO DAVICO氏が「特別なコーヒーを飲みたい人に供することができる良質なコーヒーを作る」という父親の遺志を継いで同農園を経営してきました。現在は、Burka Estate Ltdに農園経営をゆだねております。 理想的な生産環境 コーヒー生産に理想的な海抜1650〜1840m、火山灰層だがMONDUL山麓の森林の恵みとも言える腐葉土と地下水の恩恵を受け、シェードツリーの作る日陰でティピカ種とブルボンの配合種のケント種が栽培されています。イタリア人ならではの近代的な生産手法、品種の限定、剪定のサイクル化(農園には植木職人が常駐しており、カットバック1年未満、1年後、2〜3年後、翌年カットバック予定の4グループに分けて収穫サイクルを設定)など、長年の努力の結果、1999年見事タンザニアコーヒー協会のコンクールで金賞を受賞しました。 2022年カッピングコメント フルボディで飲みごたえありレッドカラントやチェリー、レッドアップルのような果実味とキャラメルのようなアロマフレーバーを感じます。ミルクチョコレートのような甘さの質感やボディの重厚なマウスフィールから飲みごたえのあるコーヒーに感じました。やや明瞭さには欠けますが、風味の印象やボディ感からも、深いロースティングでも良さを発揮できるかと存じますので、幅広くお試しいただけましたら幸いです。 レッドカラント、レッドアップル、キャラメル、ミルクチョコレート、マリック、スムースマウスフィール 2023年カッピングコメント 例年通り安定した風味レッドカラントやリンゴ、アプリコットなどの華やかな風味、カラメルのようなアロマとミルクチョコレートのような甘さなど例年通りの安定したモンデュール農園の風味を感じます。ボディ感も十分にあり、どのような焙煎でも安定した風味に仕上がるように思います。少しアフターテイストの明瞭さに欠ける点も昨年同様ではありますが、重厚さのあるモンデュールを今期もお楽しみください。
-
ケニア AA カラティナファクトリー バリチュ農協 150g
¥3,000
ケニア AA カラティナファクトリー バリチュ農協 トップスペシャルティ 内容量:150g カッピングプロファイル ストーンフルーツ、プラム、ティーライク、ハニー、ブライトシトリック、スムースマウスフィール、ロングスウィート 国:ケニア 標高:1650m エリア:ニエリ県マシラ郡バリチュ 品種:SL28、ルイル11、バティアン 農園名:カラティナファクトリー 生産処理:ウォッシュド 生産者:バリチュ農協に属する小規模生産者(1450名) 生産者の収益改善に向けて カラティナ・ファクトリー カラティナ・ファクトリーは、バリチュ農協が所有するファクトリーの1つです。バリチュ生産者組合はマシラ郡の生産者組合で、カラティナの他に、ガトンボヤ、カリンドゥンドゥ、ガトゥリリの4つのファクトリーを有する生産者組合です。カラティナ・ファクトリーは、マウントケニアの南部ニエリ県マシラ郡のバリチュ地区に位置するファクトリーで、所属する1450名の小規模生産者がこのファクトリーを利用し、チェリーを納入しています。 この地域は、コーヒー生産に適した豊富なミネラルと有機物を含んだ火山性の土壌に覆われており、年間を通して冷涼な気候の中で、コーヒーチェリーは時間を掛けてじっくりと養分を蓄え、収穫期を迎えます。チェリーはラガティ川からの清涼な水でプロセスを行い、アフリカンベッドで天日乾燥を施します。 カラティナファクトリーの生産処理 収穫期に近隣の農家が持ち込んだチェリーは、まずチェリー選別用の小屋で、改めて未熟・過完熟の除去が手選別で行われ、最終的に納品されます。その後果肉除去はマッキノン製の特徴的なデュアルディスクのパルパーを用い、比較的大粒なケニアの豆に相性がよく、効率かつ良質な果肉除去を実現しています。果肉除去を終えると、一晩発酵槽でミューシレージを分解し、翌日より水路でウォッシング、綺麗な水を貯めたソーキングプールに浸します。そしてプロセスが完了しミューシレージが綺麗に洗い流されたウェットパーチメントは、乾燥場に運び込まれます。 アフリカンベッドでの乾燥は、天候や気温、ロット重量に応じて適切に行われ、7日〜15日かけて仕上げられます。乾燥中は絶えず選別と攪拌を繰り返しながら、欠点や乾燥ムラを無くし、高品質なコーヒーへと丁寧に仕上げられます。 持続可能なコーヒー生産に向けて コーヒー生産を行う農家に対し、農業技術や肥料、栽培方法など教育体制を構える事も彼らの仕事の1つです。特に生産者の支援や環境・自然保護は彼らの大きなテーマとなっています。 生産者への支援においては、学費や農産物への投資、その他緊急時に必要となる資金を支援しており、また、農業研修や施肥の支援を積極的に行ってきました。長期的に農家の農業トレーニングやセミナー、持続可能な農業・コーヒー生産に対する資料の提供などを継続的に行ってきました。また、近年では環境に対する意識が国全体で高まっており、プロセスに使用した排水は、ろ過を行える専用の排水ピットを設け、環境保護も積極的に行っています。加えて、各生産者にもコーヒー以外の植樹を推進し、自然環境の保護も推奨しています。 こうした彼らの1つ1つの仕事は、地域にくらす生産者のコーヒーの収穫量や品質を高め、生産者自身の利益に結び付き、安定した収益や環境における持続可能なコーヒー生産を実現すると考えています。 2023年カッピングコメント 華やかで好みを選ばないフルーティさ明るい酸の質感とフローラルなフレーバーが特徴的なロットです。ティーライクなアロマも感じられ、ハニーのような甘さと相まってとてもエレガントな印象を受けました。強く尖ったキャラクターではありませんが、それぞれの要素・質が高くウェルバランスなコーヒーになっているかと思います。甘さの余韻やフルーティさで好みを選ばない良いロットかと思います。是非お楽しみください。 2022年カッピングコメント フレッシュでイキイキとした風味ニエリらしいフレッシュでイキイキと明るい風味を持つコーヒーだと感じます。マンゴーやマンダリンオレンジ、ストーンフルーツなど明るい果実感と程よいボディ感が魅力的です。透明感やマウスフィールのクリスプな印象も、フレーバーのキャラクターと相まってはじけるような明るいケニアに仕上がっているように思います。 爽快感がありアイスコーヒーなどで爽やかに飲みたくなる印象を持ちました。 マンゴー、マンダリンオレンジ、ストーンフルーツ、チョコレート、ブライトアシディティ、クリスプ、トランスペアレント、スウィートフィニッシュ
-
コロンビア ベルサイユ農園 150g
¥3,500
コロンビア ベルサイユ農園 ピンクブルボン トップスペシャルティ 内容量:150g カッピングプロファイル ホワイトピーチ、アプリコット、ホワイトワイン、スパイシー、シロップ、ブライトアシディティ、シロッピーマウスフィール、クリーンカップ、ウェルバランス 国:コロンビア 標高:1700m エリア:ウイラ県パレスティナ、ロス・オリーボス 品種:ピンクブルボン 農園名:ベルサイユ農園 生産処理:ウォッシュド 生産者:ネルヴァ・パパミヤ 備考:Banexport Pink Bourbon Project 努力の末に手にした農園 パレスティナ 今やコロンビアのスペシャルティコーヒーを伝える上で欠かすことのできない産地となったウイラ県。明るくフルーティな風味は世界のコーヒーバイヤーを魅了しています。そのウイラ県の南端に位置するのがパレスティナであり、カウカにも近いMacizo Colombianoを形成する山脈の一群に数えられます。県都ピタリートへ続く源流が流れ、豊富で清潔な水資源と多様な生態系を内包しています。入り組んだ山々では2-3Haほどの小規模な農家がコーヒー生産を営み、農協を中心とした自治体によるコーヒー生産が基本となっています。自生するクルミやグアヤカンの木々をシェードに用いた日陰栽培が多く、比較的寒冷で多雨なマイクロクライメットは、ピタリート周辺とも異なる風味特性へ寄与していると言われています。 ベルサイユ農園 ベルサイユ農園は、このパレスティナ市の山中1700mに位置するロス・オリーボス村にある3Haの農園です。この地に生まれ育ったネルバさんは、コーヒー農家だった両親の元でコーヒー生産の手伝いをしながら育ちました。コーヒー生産は女性にとって重労働ですが、いつかは自分の農園を持ってコーヒー生産者として独立して働きたいと懸命に努力を続け、ベルサイユ農園を旗揚げしました。 コーヒー生産を行う中で、より評価される豊かな風味を持ったコーヒーを作りたいとピタリートのBanexport社との取り組みを開始します。自身のトレーニングや農園管理・生産処理などの技術的なアドバイスを受け、品質への転換を図りました。また、収穫の大切さを痛感したネルバさんは、ベルサイユ農園で働いてくれるピッカーの人々に対して、事前のトレーニング期間を設ける事で、選別の精度や適切な熟度の擦り合わせ期間を設けています。これによる品質の向上は大きく、その後の発酵工程の安定化や収穫ロスにも寄与していると言います。 Pink Bourbonプロジェクト コロンビアのスペシャルティコーヒーに特化した輸出業者であるBanexport社。彼等は設立以来、コーヒー産業にイノベーションを起こしたいと生産者の支援と技術・品質向上に長年取り組んでおり、数多くの生産処理や品種の研究をしてきました。こうした流れを汲んで、カップクオリティが良く、付加価値の高いコーヒーの生産を手助けしようと始まったのがこのピンクブルボン・プロジェクトです。 このプロジェクトは、収穫までの3年間のサポートや収穫後通常のスペシャルティよりも高い買付価格の保証を約束する事で、カチモール系の生産性の高い品種を植える事からカップ評価の高い品種を生産する事にシフトしてほしいと願い、スタートを切りました(現在コロンビア全土では、約7割がカチモール系品種とも言われています)。苗木同士の植樹間隔や、剪定や土壌管理などに技術指導を行ってきました。 生産者にとって高品質なコーヒーの生産には、第一に資金繰りが大きなハードルともなり、第2に投資した成果を上げる生産技術が重要です。品質やカップクオリティ、またそれに伴う対価だけでなく、次世代へ向けた新たな品種への取り組みは生産者にとっての大きなモチベーションに繋がり、希望を与えるプロジェクトとして芽吹いています。 2022年カッピングコメント ジューシーでエレガント白桃やオレンジ、ライチなど明るくエレガントな風味が心地よいベルサイユ農園のピンクブルボン。同時に販売開始したエル・ノガル ピンクブルボンと比較しますと、スパイシーさやユーカリのようなアロマは共通するものの、白ワインのような明るくライブリーなキャラクターで、対照的な2銘柄かもしれません。アフターテイストも長く、ハチミツのような甘さが持続し、ジューシーで爽やかに抜けていくような心地よさがあります。 併せて買い付けているエル・ノガル農園とスコア自体は変わらないのですが、野性味あるエルノガル、エレガントなベルサイユとそれぞれの農園の魅力も感じます。いずれもクオリティが高いので価格は高いものの2銘柄比較頂くのもお勧めしたいところです。
-
ブラジル シティオ・ダ・トーレ農園 150g
¥3,000
ブラジル シティオ・ダ・トーレ農園 イエローブルボン ナチュラル トップスペシャルティ 内容量:150g カッピングプロファイル イエローピーチ、グリーンアップル、アプリコット、ブラウンシュガー、マリック、ラウンドマウスフィール、スウィートラスティング、ストラクチャー、インプルーブ 国:ブラジル 標高:1100-1200m エリア:ミナスジェライス州カルモ・デ・ミナス、マンティケイラ・デ・ミナス 品種:イエローブルボン 農園名:シティオ・ダ・トーレ 生産処理:ナチュラル 生産者:アルバロ・アントニオ・ペレイラ・コリ マンティケイラ・デ・ミナスの優良生産者 ハンデを乗り越えて目指したスペシャルティコーヒー シティオ・ダ・トーレの位置するマンティケイラ・デ・ミナスは、質の高いミネラルウォーターの貯水池として国際的に認知されるほど自然と水資源に恵まれた土地です。 コーヒーの生産は標高1100〜1300mの山岳地域で行われており、ブラジルのコーヒー生産地としては特異な環境であるこの美しい山岳地帯と独特の気候条件によって、甘く鮮やかな風味を持つコーヒーが生まれます。一方で、山岳地帯であるがゆえに、ブラジルの主要生産地域のような大型の機械が導入できず、生産コストを下げる事ができないハンデキャップを常に抱えてきました。 その為、地域を挙げて徹底した高品質化を図り、国内でもいち早く高品質で付加価値の高いスペシャルティコーヒーの生産を志したと言います。現在、スペシャルティコーヒーの生産においてベースとなるグリーンセパレーターを用いた生産処理での選別や、サスペンデッド・パティオでの乾燥への取り組みも早期から始めており、今では蓄積したノウハウでブラジルのスペシャルティコーヒーを牽引する名産地として知られています。こうした地域を挙げて高品質なコーヒー生産への取り組みを可能にした一因として、シティオ・ダ・トーレも所属している生産者組合Cocariveの存在があります。 高品質を支える環境への配慮 Cocariveは、1961年に周辺農家で構成された生産者組合で、高品質で付加価値の高いコーヒー生産を行うために設立されました。半世紀以上の歴史を持つCocariveは、スペシャルティコーヒーの生産価値の高まりとともに存在感を増し、現在1000名以上の組合員で構成されています。 組合の運営においても従業員を雇用し、現在70名がドライミルの運営や農家への肥料の販売、そしてコーヒーの輸出業務まで手掛けています。現在の代表はセーハ・ダス・トレス・バハス農園やカクェンジ農園を営むラルフ・デ・カストロ・ジュンケイラ氏。シティオ・ダ・トーレ農園のアルバロ氏も同組合の役員を務めています。 Cocariveとは緑・川・谷の意味を持ち、シティオ・ダ・トーレのアルバロ氏自身も、持続可能なコーヒー生産を続けていくためには、人と自然それぞれの営みが融合している事が最も大切で、我々生産者は環境を保護する視点を決して忘れてはならないと語ります。その言葉が示す通り、シティオ・ダ・トーレ農園は、このポリシーを受け継ぎ、現在まで4世代100年間、自然と共存する事で土地の恵みを享受し、素晴らしい品質のコーヒーを生産し続けています。 自然との調和を目指して アルヴァド氏は、4世代目のコーヒー生産者で、2002年からスペシャルティコーヒーの生産を開始。品質が良く土着性の高い品種を選び、高品質なコーヒー生産に注力してきました。現在、シティオ・ダ・トーレはトータル95ヘクタールの敷地面積があり、新しい品種を試すための試験区画も設けて、常に最良のコーヒーを目指しています。彼らのゴールは、サスティナブルなコーヒー生産を通じて高品質なコーヒーを提供する事です。彼が決して忘れてはならないと強く意識しているのは、コーヒーは豊かな自然環境により育まれているという事。農園内には、自然保護エリアを設けており、動植物の多様性や水資源の保全に力を入れています。人々の営みと自然環境の調和こそ持続可能なコーヒー生産を実現し、コーヒー生産の魅力だと語っています。 2023年コメント 作り込まれた味わい熟度感が素晴らしく、フルーティで立体的な風味・ボディが心地よいコーヒーでした。総じて質が高く、アフターテイストは糖蜜のような甘さが持続し非常に心地よかったです。冷めるにつれてフルーティさが増していき、ジューシーで透明感のあるカップに変化していく点にもポテンシャルの高さを感じました。毎年人気を頂いておりますが、今年もご期待に沿える素晴らしい出来に仕上がっているかと思います。 2022年コメント 熟度の高いブラジルナチュラルフローラル、アプリコットなど華やかで中米のナチュラルのような熟度の高い風味を持っています。酸の質感もブドウのような印象度があり、甘く艶美な心地よさを感じました。マウスフィールもクリーミーで十分にボディ感があり、濃厚な印象や甘さが長く持続し、非常にバランスが良かったです。 Webでは、2018年COEロット、2020年のTaste of Harvestで人気に火がつき、昨年以降多くの方に楽しんで頂いているシティオ・ダ・トーレですが、今期も期待に応える良い出来となっていますので、お楽しみいただければ幸いです。 フローラル、アプリコット、チョコレート、キャラメル、タータリック、クリーミーマウスフィール、ロングスウィート
-
ルワンダ バフコーヒー ニャルシザCWS バロ 150g
¥3,000
ルワンダ バフコーヒー ニャルシザCWS バロ トップスペシャルティ 内容量:150g カッピングプロファイル ブラッドオレンジ、レッドアップル、ブラックティー、カルダモン、ブラウンシュガー、スムースマウスフィール、スウィートラスティング 国:ルワンダ 標高:1785m エリア:南ニャマガベ 品種:ブルボン 農園名:ニヤルシザCWS バロ地区 生産処理:フリーウォッシュド 生産者:サムエル・ムヒルワ テイスターコメント 2023年 スパイシーでまろやか 甘さの質感が良くブラウンシュガーのようなコクのある甘さがアフターテイストまで持続しました。また、バフらしいオレンジや林檎のような果実味と適度なスパイス感があり、ルワンダならではの野性味あるコーヒーに仕上がっています。 2022年 イキイキと爽やかな風味 安定した風味特性とクオリティで、オレンジやライムなど柑橘の爽やかな風味がアフターテイストまで綺麗に伸びるニャルシザらしさがハッキリと感じられるロットに仕上がっているように思います。カップ全体を通して、クリーンカップに優れており、風味自体の透明感だけでなく酸やアフターテイストなど、クリーンカップゆえの良い影響が感じられます。 オレンジ、ライム、シュガーケイン、ブライトアシディティ、ラウンドマウスフィール、クリーンカップ、トランスペアレント
-
ドミニカ プリンセサ ワイニー 150g
¥3,500
ドミニカ プリンセサ ワイニー スペシャルティコーヒー 内容量:150g カッピングプロファイル レーズン、フローラル、ダークチェリー、ワイニー、ローストアーモンド、オレンジ、ダークチョコレート、タータリック、スムースマウスフィール 国:ドミニカ 標高:1480m エリア:ハラバコア(ドミニカ中部) 品種:カトゥーラ、ティピカ 農園名:アルフレド・ディアス農園 生産処理:ナチュラル 生産者:アルフレド・ディアス テイスターコメント ワイニーな風味と明るい酸 ワイニー感やウイスキーのような特徴的な風味がとてもインパクトがあります。また、酸や甘さの質感など心地よいフルーティさを持ち、プリンセサらしいバランスに仕上がっています。
-
パプアニューギニア ボカ農園 150g
¥3,000
パプアニューギニア ボカ農園 トップスペシャルティ 内容量:150g カッピングプロファイル マンダリンオレンジ、ベリー、レッドアップル、シュガーケイン、ブライトマリック、クリーミーマウスフィール、スウィートフィニッシュ、インプルーブ 国パプアニューギニア 標高1700-1850m エリアイースタン・ハイランド州アイユラ地区カイナンツ 品種アルーシャ、ティピカ、ブルボン、ムンドノーヴォ 農園名ボカ農園/バロイダ・ミル 生産処理ウォッシュド 生産者ニコル・コルブラン 高品質なニューギニアコーヒーを パプアニューギニアコーヒー発祥の地 パプアニューギニア中東部イースタン・ハイランド州アイユラは、パプアニューギニアで初めてコーヒーが栽培された場所で、その出自は1940年代まで遡ります。当時、ドイツの使節団がこの地にタンザニア、ジャマイカからコーヒーの苗木を持ち込んだのが始まりとされており、タンザニアで生まれたティピカ変異種であるアルーシャ種とブルーマウンテン系のティピカ種が植えられました。 カイナンツのパイオニア 1963年.ニュージーランドから家族でイースト・ハイランド州カイナンツに移住したベン・コルブラン氏。この地域のコーヒー生産のパイオニアとされる同氏は、当時の政府が推奨する外国人農業従事者に高地での開墾をきっかけに、先住民から土地を購入し、この谷間でコーヒーを栽培する最初の農家の一人となりました。農園の近隣の川の中にある大きな岩に宿る精霊バロイダから、農園名が名付けられました。そして少しずつ農園を広げ、ウェットミルを開設。コルブラン・コーヒーランズ(Colbran Coffeelands)という名前で地域でも大きく有名なコーヒー生産者となります。 1997年より息子のニコル氏がオーナー兼ディレクターとなり、バロイダ農園やボカ農園、そして地元の小生産者とも協力しながら、ロット管理を行い、最高の選別と生産処理プロセスを行い高品質なコーヒー生産を行っています。 パプアニューギニアでは言語や民族の多様性から農民を集団または協同組合に組織化することが特に困難だと言います。また、1960年代にベン・コルブラン氏のようにコーヒー農地を開拓した零細生産者が多く、パプアニューギニアの年間生産量の85%以上をこうした零細農家が占めています。また、そのほとんどが標高1,500mを超える高地でアラビカを栽培しています。こうした実情を踏まえて、コルブラン・コーヒーランズでは、機械化が進まない高地の生産者にウェットミルのサービスを提供しています。 ウェットミルの機能 チェリーでの取引は、農家にとってパーチメントよりも実入りが少ないものの、ミルでの専門的な選別や生産処理、乾燥方法が用いられる事で、品質管理をより徹底することができます。その結果、より高い品質のコーヒーがより高い価格で販売されるようになり彼らは農家に対してより多くの対価を支払うことができるようになっています。収穫期になると毎日バロイダ・ウェットミルの集荷場では、持ち込まれたチェリーの選別と品質チェックが行われ、生産者にその場で代金が支払われています。こうしたチェリーの品質チェックも品質向上の一助になっています。 持ち込まれたチェリーは、生産者や地域によってロット分けがなされ、トレーサビリティを維持したまま生産処理が行われます。丁寧に選別されたチェリーは、ディスク式パルパーで果肉除去が行われます。その後、発酵槽で36時間のドライファーメンテーションがなされ、ミューシレージ成分を分解します。そして発酵槽に水を貯めて攪拌しながら水洗する事で、ミューシレージを完全に取り除いたウェットパーチメントが作られます。 乾燥は、地面に広げられたタープと呼ばれるシートの上で行われ、乾燥ムラの無いように攪拌をしながら天日で乾燥する伝統的手法が行われています。 2023年カッピングコメント エキゾチックかつ瑞々しい風味マンダリンオレンジやブルーベリー、レッドアップルなど複雑さやエキゾチックさのある風味と心地よい苦みで、パプアニューギニアらしいコーヒーだと感じます。また、クリーミーで充実したマウスフィールや甘さの調和や広がり方も心地よく、美味しいコーヒーです。抽出後の時間変化と共に甘さが増すような印象で、もう1杯飲みたくなる魅力を感じます。また、焙煎後のエージングの経過で瑞々しさが増したように感じました。 久しぶりのパプアニューギニアコーヒーですが、是非楽しんで頂きたいと思います。
-
エルサルバドル サンタリタ農園 150g
¥3,000
エルサルバドル サンタリタ農園 ブルボン ナチュラル スペシャルティコーヒー 内容量:150g カッピングプロファイル レーズン、ブラックベリー、レッドワイン、チョコレート、キャラメル、タータリック、スムースマウスフィール、 国:エルサルバドル 標高:1450〜1750m エリア:ソンソナテ県フアユア 品種:ブルボン 農園名:サンタリタ農園 生産処理:ナチュラル 生産者:ホセ・アントニオ・サラヴェリア 火山灰土壌と腐葉土による肥沃な土壌 エルサルバドル屈指のマイクロクライメット サンタ・リタ農園はエル・サルバドル西部ソンソナテ州のサンタアナ火山の裾野に位置しています。この農園は火山灰土壌に加え、シェード・ツリーの落葉が腐葉土を作り出すことから土壌環境は良く、高品質コーヒーを栽培するのに適しており、ここにブルボン、パカス、パカマラと全てブルボン系品種が栽培されています。 中米ナチュラルコーヒーの先駆者 サンタリタ農園では、農園でもっとも標高の高いエリアでブルボン種が育てられ、毎年良質なコーヒーを生み出しています。また、今や中米全土に広がり、世界中で指示を得ているナチュラルプロセスを、いち早く取り入れた農園としても名高く、熟度の高いフローラルなナチュラルコーヒーを広げた先駆者的存在でもあります。 成熟した赤紫色のチェリーを収穫 シェイドツリーが十分に管理されたコーヒーはゆっくりと成熟し赤紫色になり、ワインフレーバーを伴った甘味を醸し出しています。高級エチオピア モカを思わせる、特有なアロマとフレーバーを併せ持った甘味の強い“サンタ・リタ ナチュラル”をお届けいたします。 2023年カッピングコメント ナチュラルならではのレッドワイン、ブドウやブラックベリーなど熟度感のあるフレーバーが乗っており、ウォッシュドとの振れ幅の広さを感じます。まとわりつくような甘さ、濃厚さも特徴的で、重量感のあるカップに感じられました。ナチュラルのキャラクター、ウォッシュドとのプロセスの違いによる変化がハッキリとしており、店頭でお客様に比較頂くのも面白いかと感じます。エルサルバドルのナチュラルの元祖でもあり、例年定番のロットを本年もお楽しみください。 2022年カッピングコメント スペシャルティコーヒー黎明期からナチュラルコーヒーの生産を開始し市場を開拓してきたサンタ・リタ ナチュラル。エルサルバドルの緋色に熟したチェリーによるナチュラルは、赤ワインやダークチェリーを思わせる華やかな風味特性を持ちます。今期もナチュラルとしてのキャラクターを明確にしたワイニー感があり、華やかでボディに長けたロットに仕上がっており、ここ数年品質が向上し、改めて目を向けて頂けているサンタリタの良さが出ているかと思います。ウォッシュド、ナチュラル共に今年も丁寧に仕上がっています。 フローラル、レッドワイン、ダークチェリー、ホワイトチョコレート、マリック、ラウンドマウスフィール、ロングアフターテイスト 2021年コメント 昨年同様にサンタリタ ナチュラルらしい赤ワインやブドウ、レーズンのようなワイニーな風味が特徴的で、フルボディなマウスフィールの質感と相まって非常に重厚なコーヒーに感じられます。また、タータリックな酸の印象度も例年よりもフルーティで印象が良かったです。 昨年に比べますと、重厚さやフルーティさが備わった分、心持ち浅く仕上げて頂くほうが調整しやすいかもしれませんが、あえて特徴的に進行させても面白いかもしれません。 是非、今年のサンタリタ ナチュラルもお楽しみください。 レッドワイン、グレープ、レーズン、ダークチョコレート、ラウンドマウスフィール、インプルーブ
-
ホンジュラス エル・ロブラル農園 150g
¥3,000
ホンジュラス エル・ロブラル農園 トップスペシャルティ 内容量:150g カッピングプロファイル レッドワイン、ストロベリー、プラム、ブラウンシュガー、ブライトアシディティ、スムースマウスフィール、ロングアフターテイスト、ウェルバランス 国:ホンジュラス 標高:1630-1670m エリア:コマヤグア県サンセバスチャン、ラ・ペニータ 品種:カトゥアイ 農園名:エル・ロブレ農園 生産処理:ナチュラル 生産者:ロサ・ディマス・フゥネス・マシャス 小規模生産者のスペシャルティへの取り組み エル・ロブラル農園 コマヤグア県南部のラパス県との県境に位置するエル・ロブラル農園。標高1500-1700mと地理的に標高の高いエリアで、北東の谷あいからカリブ海系の暖気が吹き、山からの冷気が重なる土地で、比較的雨量も多く寒暖のバランスに優れた微気候を有しています。エル・ロブラル農園では、夜間は15℃まで冷え込み、標高以上に寒暖差のある土地なのが特徴です。また、肥沃な土壌で砂状の石灰質土壌と粘土質な土壌が混ざり、根張が良く、保水性と水はけの良さがバランスよく両立しています。 農園は、ロサ・ディマス氏の父の代から50年以上の歴史を持ちます。先代が生産を始めたばかりの頃は設備もなく、木の棒で果肉除去をし、自然の岩の上をパティオにして乾燥させ地元の市へ売りに行くという処からスタートしました。2010年ごろからスペシャルティーコーヒーの生産へシフトし、2012年にはCup of Excellenceを初めて受賞。2009年まで1Ha だった農地も、この10年で10Ha まで拡張し、現在はロブラル農園とロブレ農園の隣接する2区画で生産をしています。 品質へのこだわり 農園ではコーヒー以外にも、マンゴーやアボカド、ニンジンやイモなど様々なフルーツや野菜も育てています。その為エル・ロブラルは、農園のケアを第一に考えています。施肥、剪定、シェードの調節には特に気を遣うことで、毎年熟度の高いチェリーが収穫できるように保全しています。また、こうして育てられたチェリーがカップクオリティの高いコーヒーになるために、生産処理において使用する全ての機械・器具は清潔に保つことにもこだわっています。 近年では、貯水槽を作り泥の混ざらない綺麗な水で生産処理を行えるように。また、発酵槽も木の発酵槽からコンクリートへ。品質向上に向けて衛生面も強化してきました。また、肥料も5月7月9月に、既製の肥料を3回。そしてそのほか、カルシウム+鶏糞+牛糞+パルプで作った自家製の弱酸性肥料を8月に撒き、コストを掛け土壌の維持保全に努めています。 ナチュラル専用のパティオ この他にも、ビニルハウスのアフリカンベッドや、ナチュラル専用のパティオの設置など、毎年投資を行い、品質のアップデートを絶えず行っています。ナチュラル専用に設けた乾燥場は北東の斜面に面し、農園の気候と同じように温暖な風が吹き、25日〜30日かけてじっくりとパーチメントを乾燥する事ができます。また、乾燥前の工程にも手を抜かず、ナチュラルにおいては、比重の軽いチェリーをしっかりと取り除くために、24時間かけてフローターの除去を行い熟度の高いチェリーのみを選別しています。 スペシャルティコーヒーの市場のおかげで、家族の生活の向上ができたことが一番の幸せだと言うロサ・ディマス氏。彼の手で丹念に作られた素晴らしいコーヒーを是非堪能ください。 2021年コメント ワイニーさを特徴にここ数年、ナチュラルにおいては熟度やプロセスの特徴を活かしたワイニーなナチュラルを作ってきました。独特の発酵感がありながらも、クリーンカップで個性の効いたロブラルのナチュラルは、年々個性を増しているように思います。特に今年のロットは、レーズンやアプリコットなどのナチュラルらしい風味と共に、アフターテイストに掛けてシナモンのような甘い芳香があり、独特の風味も感じられます。 これだけナチュラル由来の個性がはっきりしているので、お好みはあるかと思いますが、焙煎によっても大きく左右され、色々なアプローチができるコーヒーでもあるかと思います。両極端に2通りでラインナップしても面白いかと思いますので、様々お試しください。 フローラル、レーズン、プラム、ウォルナッツ、シナモン、ブライトアシディティ、ビターチョコレート、スムースマウスフィール、クリーンカップ 2022年コメント 透明感のあるナチュラルロブラルのナチュラルは、農園の東側にあるナチュラル用の乾燥場の風や日照の影響からその年々でカップバランスが異なり、割とワイニー感の出やすい環境ではあります。今年はこうしたワイニーさがありながらもストロベリーやプラム、レッドアップルなどな明瞭さやカップの透明感にも秀でており、個人的には非常に好みのカップバランスでした。華やかでポテンシャルの高いロブラル ナチュラルを今期も是非お楽しみください。
-
グアテマラ エル・インヘルト農園 150g
¥3,500
グアテマラ エル・インヘルト農園 トップスペシャルティ 内容量:150g カッピングプロファイル ストーンフルーツ、タンジェリン、エキゾチック、ハニー、ジューシー、ラウンドマウスフィール、ストラクチャー、ロングアフターテイスト 国:グアテマラ 標高:1610-1840m エリア:ウエウエテナンゴ ラ・リベルター 品種:カトゥアイ 農園名:エル・インヘルト農園 タンザニア区画 生産処理:フリーウォッシュド 生産者:アルトゥーロ・アギーレ グアテマラ最高のコーヒー農園 ウエウエテナンゴ県ラ・リベルターより エルインヘルト農園は、グアテマラ北西部ウエウエテナンゴ県の谷沿いに深く入ったラ・リベルタ(La Libertad)村に位置し、敷地面積750ヘクタール(コーヒー栽培エリア250ヘクタール)の広大な敷地の中で営まれています。この地区は平均気温が16-28℃と冷涼で、年間降水量1,800-2,000mmと適度な湿度があり、有機物質に富んだ火山性の土壌を有します。明確な乾季が均等な開花熟成を生み、結果として最上級の酸味、ボディ、味わい、ほのかなワインのようなアロマをもったコーヒーを生み出します。 各工程に真摯に向き合う姿勢 農園は大変良く手入れされており、樹の形、枝の勢い、葉の色・実の付き方が素晴らしく、一目で判ります。堆肥には、ミミズを使って作り出した有機を使用するなど環境にも細心の注意を払っています。敷地内の470ヘクタールの天然雨林は、動植物の自生を維持するとともに、この農園に最適な気候をもたらします。 収穫では完熟赤実のみが手摘みされ、伝統的な水洗処理工程を守って精製処理されます。果肉除去された後60-72時間をかけて醗酵槽に浸けられて熟成し、山から流れてくる豊富な湧き水を利用し洗浄します。こうして充分に甘味を持ったパーチメントがパティオ(天日乾燥場)で丁寧に乾燥されます。また、農園独自にドライ・ミル(選別工場)を所有しており、すべての工程を一貫して行っております。 グアテマラNo.1農園として 良いコーヒーを生産する為に、オーナー自身の徹底した研究・管理のもとで、伝統的なグアテマラのコーヒー生産技術に守られたコーヒーは素晴らしい味わいを有しています。このエル・インヘルト農園のコーヒーはグァテマラのスペシャルティコーヒーコンペティションにおいて、毎年上位に入賞しており、まさにグァテマラの頂点に位置するスペシャルティコーヒーといえるでしょう。 2022年コメント ウエウエらしさ溢れるカップウエウエテナンゴらしいフローラルでエキゾチックなフレーバーがあり、ラズベリーやドラゴンフルーツのようなフルーティなアロマと合わせて、同農園のトラディショナルに比べても一段と複雑さを感じられました。また、甘さの強いコーヒーでカラメルを思わせるような濃厚で甘くビターな風味がとても心地よかったです。 今期は大きく減産となりましたが、その中でも品質をしっかりと維持してくれている印象です。今期も楽しんで頂けましたら幸いです。 フローラル、ラズベリー、ドラゴンフルーツ、カラメル、マリック、ラウンドマウスフィール、 2023年コメント エキゾチックで充実したカップクオリティウエウエテナンゴらしいエキゾチックで野性味のある風味を持っており、しっかりとフレーバーのキャラクターが感じられるインヘルトの定番銘柄です。酸のジューシーさ、風味の華やかさ、甘さの印象度共に申し分ない出来となっています。出稼ぎなどの要因でピッカー不足から生産コストが高まり、価格上昇を抑えきることができなかった分、品質には十分にこだわりインヘルトの名に恥じないクオリティに仕上がっています。
-
イエメン バニーマタル 150g
¥3,500
イエメン バニーマタル スペシャルティコーヒー 内容量:150g カッピングプロファイル 赤ワイン、ミルクチョコレート、スィートスパイス 国:イエメン 標高:1500〜1800m エリア:バニーマタル地方 品種:原生種 生産処理:ナチュラル/サンドライ テイスターコメント 最高級モカコーヒー原生種だけが持つ香り高いモカ臭、甘味とコクのバランスが良く、はっきりとした風味特性を持ち合わせています。
-
エチオピア カフェインレス シダモG-2 150g
¥3,500
エチオピア カフェインレス シダモG-2 ウォッシュド スペシャルティコーヒー 内容量:150g カッピングプロファイル レモン、レッドカラント、チョコレート、黒糖、シトリック、スムースマウスフィール 国:エチオピア 標高:2000m前後 エリア:南部諸民族州シダモ地区 品種:原生品種 農園名:周辺の小規模農家による集積ロット 生産処理:フリーウォッシュド 生産者:メキシコDescamexにてデカフェ処理 備考:マウンテンウォーター式カフェインレス エチオピアの代表格シダモのカフェインレス エチオピアを代表する名産地 アラビカコーヒーの原産国 ・エチオピア。コーヒーの木が森の中や庭先に自生しているこの国には1000年以上に渡るコーヒーの歴史があり、日本の茶道に似たようなコーヒーセレモニーは生活に密着した文化となっています。 シダモはエチオピアの代表的なコーヒーの産地として有名です。コーヒー生産は古くより行われてきましたが、1930年代に、当時「アビシニア」とハラールしかなかったコーヒー産地名をジマ、シダモ、ハラールの3つに分けなおした事からシダモコーヒーとしての歴史が始まったと言われています。そのためシダモコーヒーの生産地域は、現在の行政区シダモよりずっと広く、エチオピア南部のコーヒーを広義に示す名称として1つのブランドとなっています。また、その明るく柑橘系のニュアンスを有したコーヒーは多くの愛好家を虜にし、高品質なウォッシュドコーヒーの名産地としてエチオピアを代表する名産地として知られています。 際立った風味 エチオピア南部に位置するこのエリアは標高1800~2300mほどの高地でコーヒーが生産されています。原生林のなか自然農法に近い環境で生育されるコーヒーは肥沃な黒土に恵まれ、昼夜の激しい寒暖の差はコーヒー栽培に適しており、生産者のコーヒー栽培への情熱も相まって素晴らしいコーヒーを生み出しています。 完熟したチェリーのみを収穫し、丁寧に生産処理されたコーヒーは際立った風味特性を有し、他のコーヒーには無い個性的な味わいがあります。 カフェインレスの工程 Descamex社が行うマウンテンウォーター・デカフェ製法は、化学的な溶媒を一切使用せず、安全にカフェイン除去をおこなうシステムを有しています。 1)他のコーヒーと接触しないように区画割された場所に原料が一旦保管されます。 2)5,000kg単位で事前にカフェイン含有量を測定し、抽出の準備を行います。 3)デカフェ製造タンクを含めて設備はエアー洗浄、蒸気清掃を行い、他のコーヒーと接触しないことを証明します。 4)第一タンクへ送り、温度と圧力の管理の下で蒸気ジェットを吹き付ける。 5)カフェイン抽出促進のため、暖かい水の中で給水。 6)飽和水容液に移しカフェインを除去。この時圧力を特定条件下に設定。 7)11〜12%の水分まで乾燥しパッキング輸出を行う。 2020年カッピングコメント エチオピアの風味を感じる事ができるデカフェカフェインレスコーヒーですが、エチオピア シダモの風味は十分に感じて頂けるように思います。エチオピアのこうした風味とカフェインレスの輸送や加工など、価格とカップのバランスが取れるように今回はシダモG2をご用意させて頂きました。 前回のリムに比べますと、オレンジのようなフレーバーや酸の質感は感じられやすい傾向に思います。また、ブラウンシュガーのような甘さの質感も十分に良好に感じられます。 選別に関しては、G2グレードですので、G1などの通常品のスペシャルティに比べ見劣りする点は否めませんが、80点前後の良好なカップで使い勝手の良い銘柄かと思います。ぜひお試しください。 オレンジ、レモンピール、チョコレート、スパイス、ブラウンシュガー 2022年カッピングコメント 酸の良さを感じられるシダモ・カフェインレスカフェインレス(マウンテンウォーター)特有の黒糖のような甘いアロマ、カラメル感を感じつつも、シダモ特有のシトラスフルーツを想起させるフレーバーや酸の質感が明るく感じられ、ネガティブな印象なく楽しんで頂けるカフェインレスコーヒーにしあがっているように思います。 通常のエチオピアG1銘柄と比べますと、イキイキとした風味や華やかさは、やはり見劣りしてしまうかと思いますが、シダモコーヒーとしてのキャラクターはカフェインレスの中でもバランスよく感じて頂けるようにも思います。現在販売させて頂いているメキシコ カフェインレスとは、また異なる酸や風味の印象度はありますので、カフェインレスを愛飲される方の新しい選択肢としてご案内できればと思っています。
-
メキシコ カフェインレス チアパス 150g
¥3,500
メキシコ カフェインレス チアパス スペシャルティコーヒー 内容量:150g カッピングプロファイル キャラメル、チョコレート、アプリコット、オレンジ、シトリック、ロングスウィート 国:メキシコ 標高:800-1700m エリア:チアパス州 農園名:チアパス州の生産者組合 生産処理:マウンテンウォーター製法 生産者:農協に属する小規模生産者(約1000名) 品質にこだわる有機デカフェ 世界でも数少ない有機デカフェ工場 Descamex社が行うマウンテンウォーター・デカフェ製法は、多くの有機認証を取得しており、化学的な溶媒を一切使用せずに安全にカフェイン除去をおこなうシステムです。 コーヒーの受け入れは5,000kg/バッチとなっており、有機認証を受けた原料の生産履歴を透明化したまま最終製品にまで仕上げることが可能で、世界でも数少ない有機デカフェ工場になっております。 メキシコのスペシャルティがもたらす爽やかさ メキシコ/チアパスらしい綺麗な風味特性、長い余韻がそのまま感じることができる今までにない有機JASデカフェコーヒーになります。 有機デカフェ製造方法 1.他のコーヒーと接触しないように区画割された場所に原料が一旦保管されます。 2.5,000kg単位で事前にカフェイン含有量を測定し、抽出の準備を行います。 3.デカフェ製造タンクを含めて設備はエアー洗浄、蒸気清掃を行い、他のコーヒーと接触しないことを証明します。 4.第一タンクへ送り、温度と圧力の管理の下で蒸気ジェットを吹き付ける。 5.カフェイン抽出促進のため、暖かい水の中で給水。 6.飽和水容液に移しカフェインを除去。この時圧力を特定条件下に設定。 7.11〜12%の水分まで乾燥しパッキング輸出を行う。 2022年コメント 甘いアロマと爽やかなアシディティキャラメルや黒糖を思わせる甘いアロマを基調に、オレンジやアプリコットのようなフレーバーやアシディティがあり、甘さだけでなく爽やかな印象度も持ち合わせたカップかと思います。これまでのロットと比較しますと、ややボディ感が薄い印象を受けますが、アフターテイストも甘さの印象が持続し、例年通り総じてバランスよく使い勝手の良いメキシコカフェインレスに仕上がっているように思います。同じマウンテンウォーターのカフェインレスでは、エチオピアシダモもありますので、それぞれの個性とお好みに合わせてご検討いただけましたら幸いです。 2021年コメント スペシャルティとして楽しめるデカフェカラメルや黒糖のような甘いアロマがありながら、例年以上にマリックで綺麗な酸の質、透明感のあるカップを感じる事ができました。その為、全体のバランスに優れ、焙煎の幅も以前より浅いレンジでも対応しやすくなっているように感じます。 デカフェとしてだけでなく、スペシャルティコーヒーとして十分に楽しんでいただける銘柄となっており、多くの方に楽しんで頂きたい銘柄の1つです。 ベイクドアップル、オレンジ、ココア、キャラメル、シルキーマウスフィール