ALIGN COFFEE 1st ブレンド 中深煎り 50g
¥1,100
ブレンド 中深煎り 50g
ペルー フアン・パレーロ・ロケ アルタ・グラシア農園 50g
¥1,200
ペルー フアン・パレーロ・ロケ アルタ・グラシア農園 トップスペシャルティ 内容量:50g カッピングプロファイル フローラル、レッドカラント、レッドアップル、ラズベリー、シダー、シュガーケイン、ジューシー、ベリースムースマウスフィール 国:ペルー 標高:1800m エリア:プーノ県サンディア町キキラ、イナンバリ渓谷 品種:ブルボン、パチェ、カトゥーラ他 農園名:アルタ・グラシア農園 生産処理:ウォッシュド 生産者:フアン・パレーロ・ロケ&ファミリー 豊かな自然環境・生態系のなかで アルタ・グラシア農園 アルタ・グラシア農園は、ペルー南部プーノ県サンディアにある標高1800mのフアン・パレーロ・ロケ氏が家族と共に管理する農園です。フアン・パレーロ・ロケ氏は元々、チチカカ湖畔にあるカパチカの出身ですが、40年前にコーヒーに加え、ロコト(唐辛子の一種)、バナナを栽培するために標高3800mのカパチカを離れ、1800mまで下ったこのイナンバリの地でアルタ・グラシア農園を開拓しました。肥沃な自然環境の中で現在はコーヒーの栽培に専念しており、持続可能な農業を実践するため、森林の保全にも力を注いでいます。25Haの総面積を持つ農園において、その半分を森林エリアとして残しており、農園ではペルーの国鳥でもあるTUNKI(アンデスイワドリ)を望むことができ、豊かな水資源や森、土壌を共生し、生態系を守っています。 家族一丸となって 農園にはブルボンやパチェ、カトゥーラ、ティピカが生産されており、家族兄弟の力を合わせて収穫を行っています。高品質なコーヒーを生産するために収穫時のセレクトピッキングを丁寧に行い、果肉除去を行い発酵槽へウェットパーチメントを移します。標高1800mの高地は夜間冷え込むことから、約20時間の発酵槽での発酵プロセスを経て水洗、乾燥が行われています。適切なコーヒー生産や収穫、生産処理プロセスを実践することで、高品質で素晴らしい風味が達成されます。過去にはその品質が高く評価され、賞を得た事もあり、高いモチベーションの下で真摯にコーヒー生産に向き合っています。 プーノのコーヒー生産 高地プーノの山奥サンディアのコーヒーは、南部はボリビア国境に近いこともあり、栽培方法、品種の違いから、同じペルー国内の他産地のコーヒーとは一味違うフレーバーを持ち合わせております。このエリアは1930年代にボリビアのアイマラ族がラニーニャ現象の影響から移住し、コーヒーの木が植えられました。その為、栽培方法及び品種はボリビアに似ており、在来種の割合が多い為か、エキゾチックなフレーバーが特徴です。 2022年カッピングコメント エキゾチックな風味が魅力的レッドカラントやパパイヤ、チェリーなどの熟度の高いフルーティな風味と共にブラックペッパーのようなスパイス感が感じられ、ペルー、プーノのエキゾチックな風味の魅力が詰まったフレーバーだと思いました。またマウスフィールがとてもスムースで口当たりがよく、素晴らしい品質に仕上がっているように思います。 スパイシーさやエキゾチックな風味が、非常に良い個性を出しており、マイクロクライメットの”らしさ”を感じられるロットかと思いますので、是非お試しいただければ幸いです。 レッドカラント、パパイヤ、チェリー、ブラックペッパー、ハニー、ブライトアシディティ、ベリースムース、インプルーブ 2023年カッピングコメント ジューシーさ、滑らかさが魅力レッドカラントやラズベリー、林檎など濃厚で力強いフレーバーが特徴的です。また、カップも非常にジューシーで心地よい果実味と甘さが感じられ、中でもマウスフィールの質の評価が高く、非常になめらかで心地よい口当たりでした。 今回ファン・パレーロ、イナンバリ、マルセリナの3銘柄の中では、最も深煎り向きな風味特性のコーヒーかと思います。様々に楽しんで頂けましたら幸いです。
ペルー マルセリナ・ペラルタ ヌエヴォ・オリゾンテ農園 50g
¥1,200
ペルー マルセリナ・ペラルタ ヌエヴォ・オリゾンテ農園 トップスペシャルティ 内容量:50g カッピングプロファイル ライチ、フラワリー、オレンジ、ピーチ、ハニー、ブライトアシディティ、ラウンドマウスフィール、ロングスウィート、インプルーブ 国:ペルー 標高:1900m エリア:プーノ県サンディア、キキラ-イナンバリ渓谷 品種:ブルボン 農園名:ヌエヴォ・オリゾンテ農園 生産処理:ウォッシュド 生産者:マルセリナ・ペラルタ・パイェ 自然を愛する生産者 イナンバリの小規模生産者ロット 今回ご紹介するヌエヴォ・オリゾンテ農園を営むマリセリナさんは、イナンバリ農協に所属している生産者の中でも特に熱心な生産者の1人です。プーノ周辺でも近年、優秀な生産者によるマイクロロットの生産が推奨され、今回のマルセリナさんのようにカップクオリティが評価され、農協がマイクロロットとしてマーケットに紹介する活動が始まっています。 プーノのコーヒー生産 高地プーノの山奥サンディア渓谷のコーヒーは、南部はボリビア国境に近いこともあり、栽培方法、品種の違いから、同じペルー国内の他産地のコーヒーとは一味違うフレーバーを持ち合わせております。このエリアは1930年代にボリビアのアイマラ語族がラニーニャ現象の影響から移住し、コーヒーの木が植えられました。その為、栽培方法及び品種はボリビアに似ており、在来種の割合が多い為か、エキゾチックなフレーバーが特徴です。 ヌエヴォ・オリゾンテ農園 マルセリナさんのお爺さんも元々高地のアルティプラーノ、コニマに暮らしており、サンディア、イナンバリに移り住んだアイマラ語族の3代目の家系です。2015年ごろ家族と共に自身のヌエヴォ・オリゾンテ農園をスタートさせ、豊かな自然環境の中でコーヒーやロコト(アンデス地方特産の唐辛子の1種)、バナナなどを生産し生計を立てています。現在は4Haの農地の半分をコーヒー生産のエリアとして年間30袋ほどのコーヒーを家族で生産しています。 初めは農園の開墾と並行してイナンバリ農協のコーヒー生産プロジェクトに参加し、研修を重ねたそうです。そこで在来系で土壌への適合性や風味の良いレッドブルボンの生産を推奨され、農園のメインバラエティとして採用。栽培のトレーニングを受けながら品質に根差したコーヒー生産を実践するに至りました。ブルボン種の他にティピカやカトゥーラなどを生産しており、現在はゲイシャ種の栽培にも挑戦しています。 サンディアのソラコチャ湖やファウチンタニの滝が特にお気に入りの場所で、農業をする上でも自然環境を第一に、農園周辺でも動植物や土壌、水の保護に力を注ぎながら、持続可能な農業を目指しています。 2023年カッピングコメント コンプレックスでエレガントなコーヒーライチや桃、オレンジなどフルーティで明るく上品なコーヒーです。甘さ、酸も透明感があり質が良く、アフターテイストまで持続する甘さの余韻が心地よかったです。ゲイシャにも似たフラワリーな風味の要素を感じますが、マウスフィールに厚みがあり、ボリューム感のある特徴的なバランスに仕上がっています。数量は非常に少ないのですが、素晴らしい品質に仕上がっていますので、是非楽しんで頂けましたら幸いです。
ペルー トゥンキ イナンバリ農協 50g
¥1,200
ペルー トゥンキ イナンバリ農協 スペシャルティコーヒー 内容量:50g カッピングプロファイル マンダリンオレンジ、イエローピーチ、シダー、ブラウンシュガー、マリック&ラクティク、ラウンドマウスフィール、ウェルバランス 国:ペルー 標高:1400-1900m エリア:プーノ県サンディア、アルト・イナンバリ 品種:カトゥーラ、ティピカ 農園名:イナンバリ農協 生産処理:フリーウォッシュド 生産者:400名の小規模生産農家
ペルー パランカナヨ農園 マルシアル・クカパ 50g
¥1,200
ペルー パランカナヨ農園 マルシアル・クカパ トップスペシャルティ 内容量:50g カッピングプロファイル ホワイトワイン、フラワリー、オレンジ、ネクタリン、ブライト、ジューシー、シルキーマウスフィール、トランスペアレント 国:ペルー 標高:2075m エリア:クスコ、パウカルタンボ、オトカニ、バジェ・リオ・マパチョ 品種:ティピカ 農園名:パランカナヨ農園 生産処理:ウォッシュド 生産者:マルシアル・クカパ・ママーニ ペルー小規模生産者ロット 南部クスコの小規模生産者 インカ帝国の古都クスコ 11〜12世紀頃、ペルー南部の標高約3,400mの高所に建設された、かつてのインカ帝国の主都クスコ。ケチュア語で「ヘソ」を意味するクスコは、まさにインカ帝国の交易の中心的な街としてインカ道を結ぶ重要な土地でもありました。16世紀にインカ帝国が衰亡した後も、数多くの強固で緻密な石組みが現存し、クスコ市街は1983年に文化遺産として登録。マチュピチュへの玄関口としても知られ、インカ帝国時代とスペイン時代の遺産が数多く残るクスコは、ペルー有数の観光スポットとして多くの観光客が訪れています。 スペイン統治時代から始まったと言われるコーヒー生産において、ペルーでは南北を縦断するアンデス山脈に沿って生産が広まっています。クスコ周辺からプーノまで続く南部のコーヒー生産地帯は、小規模生産農家によるコーヒー生産が行われ、農協を通じ集積したコーヒーが流通のメインとなっています。北部に比べ、生産量も全体の5%程度と小さな規模ではあるものの、厳しい自然環境が生み出す肥沃な土壌で生産されるコーヒーは、北部とは異なる風味を有し、重厚で華やかなコーヒーを生み出す隠れた名産地と評価されています。 子々孫々受け継いできたティピカ種 パランカナヨ農園を営むマルシアル・クカパ氏は、標高3400mある県都クスコから北東へ下った2000mのパウカルタンボという谷あいの町に暮らす小規模農家です。パウカルタンボという町自体は標高3000m付近にある町で、高山エリアを1000mほど下った先に農園があります。マルシアル氏は両親から農園を受け継ぎ、四半世紀に亘ってコーヒー農園を営んでいるケチュア語族の生産者です。ケチュア語族はインカの時代からこの地に暮らしてきた先住民族で、この地のコーヒー生産文化を気付いてきた人々です。およそ3Haのコーヒー生産地で年間20Bagほどのコーヒー生産を行っており、コーヒー以外にもジャガイモやアボカド、ユッカ、柑橘類などを育て、生計を立てています。 生物の多様性や水資源などの自然環境を重んじる事が大切な事だと、この地では古くから教えられており、コーヒー生産だけでなく文化遺産も現存する事から、伝統を重んじた文化が根付く地域でもあります。農園のティピカ種も父から受け継いだ大切なコーヒーノキで、近隣の自然保護区との調和、動植物の恩恵を受けながら、子々孫々大切に育てています。 ベストを尽くしたコーヒーを 7月から9月にかけて収穫期を迎えるパランカナヨ農園。ペルーのクスコ近郊の地域は、元々は地域の農協に卸していましたが、近年はスペシャルティコーヒーのマーケットが広がりを見せ、農協の仕組みも少しずつ変化し、品質の高いコーヒーには自分のコーヒーとして高い価格で流通できるように進んでいます。各生産者共にここ数年品質向上のためにコーヒー生産を見直しや農業指導などを積極的に受けており、マルシアル氏も収穫時の選別や熟度から始まり、水洗式のプロセスの工程、乾燥工程、その後の保管など全ての工程が品質を左右する事を毎年改めて学び、品質向上に努めています。そのため、収穫期から保管までの4か月ほどは、手間と時間を惜しまずに選別や適切な発酵工程、乾燥と細心の注意を払っています。 毎年、自分たちにとってベストを尽くしたコーヒーを作っており、こうして自身の農園の名を冠してスペシャルティコーヒーとして飲まれることに喜びを感じます。最高の品質を目指して作ったこのコーヒーを是非楽しんでください。 2021年カッピングコメント 透明感と熟度の高い甘さ透明感がありながらも量感のしっかりとした甘さがあり、酸やフレーバーにおいてもストーンフルーツやマーマレードなど熟度の間を感じられるロットに仕上がっているように思います。マウスフィールは、クリスピーな印象があり、熟度感がありながらも爽やかに飲み進められるイメージです。アフターテイストも長く、ウェルバランスなコーヒーだと思います。 また、多少焙煎が深くなった際にもクリーンカップが十分に保たれる印象でした。浅煎りでマンゴーやオレンジのような風味を、中煎り以降でストーンフルーツのようなフレーバーをと、それぞれの焙煎度での変化も楽しんで頂けるように思います。 ストーンフルーツ、マーマレード、ブライトオレンジ、ホワイトシュガー、クリスプマウスフィール、ロングアフターテイスト 2022年コメント 上品で華やかなコーヒーとても上品なアロマ・フレーバーがあり、フラワリー、ホワイトワイン、オレンジ、ネクタリンなどクリーンで透明感のある風味を感じました。酸の質感やマウスフィールも昨年同様に充実しており、甘さの伴うジューシーなアシディティやボディ感のあるシルキーな質感など、量感の豊かさも感じます。 カップの透明感や風味の特徴からティピカらしさが感じられ、エレガントなコーヒーに仕上がっています。生産量は昨年同様に少ないものの、今年も楽しんで頂けましたら幸いです。
コスタリカ エルバス レオンシオ農園 50g 中深煎り/浅煎り
¥1,200
コスタリカ エルバス レオンシオ農園 ブラックハニー トップスペシャルティ 内容量:50g カッピングプロファイル ストーンフルーツ、ダークチェリー、ブラックティー、レッドアップル、ビターチョコレート、シルキーマウスフィール、 国:コスタリカ 標高:1650m エリア:ウェストバレー、ロウルデス・デ・シリ 品種:ビジャサルチ 農園名:レオンシオ農園/エルバス・マイクロミル 生産処理:ブラックハニー 生産者:アントニオ・バランテス 徹底したクオリティ管理が生み出す最高の風味 ウエストバレーの雄 近年COE優勝農園を立て続けに輩出しているウェストバレー地区。そんな良質なコーヒー生産地として有名なウェストバレーの標高1500mにあるエルバス・マイクロミルも、このレオンシオ農園が2012年に2位、2015年には8年の期間を費やして育てたSL28品種が1位を獲得するなど、ウエストバレーを代表する名門ミルとして卓越した生産技術を持っています。 バランテス一家はコーヒー栽培を始めて50年以上になります。コスタリカのマイクロ・ミル革命のパイオニアで、2001年に自前のエルバス・マイクロミルを建て、以来、自らで生産処理、乾燥を行い、優れたハニーコーヒーの作り手の一人です。 エルバスの卓越した生産技術 また、品種と土壌の適合性、相性に関してこだわりが大きく、木と木のスペースや肥料の量、有機、化学、枝葉用の肥料など、コストはかかるものの特別な管理をする事で、毎年安定した収穫量とクオリティを達成しています。 最高のコーヒーをこれからも また2015年COEで優勝した際の賞金で、新たにビニールハウスの乾燥場を設置。生産処理においても新たな挑戦をスタートしています。 アントニオ・バランデス氏は、定期的に日本に来日してくださる親日家。その温和で気さくな人柄からトーニョさんの愛称で親しまれています。 2022年コメント エルバスらしい心地よいビターネスレッドカラントやマンダリンオレンジのようなフレーバーと共に例年エルバス ブラックハニーに感じる独特のタンニンのようなビターネスを感じられ、エルバスの持ち味である大人びた風味特性のコーヒーだと感じました。ボディ感もとても滑らかでトロッとしており、心地よさがありました。タラスとは異なる、ウエストバレーならではのエキゾチックな風味バランスとキレの良さ、心地よいビターネスが出ておりますので、今期も楽しんで頂けましたら幸いです。 レッドカラント、マンダリンオレンジ、キャラメル、ダークチョコレート、ブライトアシディティ、スムースマウスフィール、 2023年コメント 華やかさとビターネス華やかさと心地よいビターチョコレートのような香り、ほのかに野イチゴのような風味も感じられ、エルバスらしさがしっかりと表れている今クロップとなっています。今年はウエストバレー全般に品質が高く、エルバスも例年以上に良い出来のように思います。フレーバー特性だけでなく、冷めても風味が崩れず、華やかさが持続する点や、硬さもあり焙煎度も進めやすい傾向で、定番でお使いのロースター様には今期も楽しんで頂けるクオリティに仕上がっているかと思います。是非ご検討ください。
コスタリカ エルマノス・バルソ バラブランカ農園 50g
¥1,200
コスタリカ エルマノス・バルソ バラブランカ農園 ホワイトハニー トップスペシャルティ 内容量:50g 爽やかで優しい酸味もある、上品な味わいのコーヒー豆です。 甘味や苦味とのバランスも良いです。 国:コスタリカ 標高:1800m-1900m エリア:タラス、サンタマリア・デ・ドタ 農園:バラブランカ農園 生産者:エルネスト・ホセ・ヴァルベルデ・ソリス 品種:カトゥアイ 生産処理:ホワイトハニー エルマノス・バルソ マイクロミル 2017年に設立された、エルネスト一家の家族経営の小さなミル。 2000年以降、生産者自身が小規模なウェットミルを持って、栽培から水洗処理、乾燥まで一括管理して高品質なコーヒーを生産する動きが活発化しています。 20年前からバラブランカ農園でカトゥアイを生産し、近隣の農協などにチェリーをおろし、コーヒー生産を続けています。 自分達のコーヒーを世界中で飲んでもらえることを目標に、マイクロミルを持つことで、品質向上や付加価値を高めていくことが可能になり、コーヒー生産を魅力あるものにしていきたいと考え設立されました。 品質向上の取り組み コーヒー生産は、収穫期の気候の把握や、生産処理方法、乾燥時間、乾燥場のスペースなどの管理など、様々な課題があります。 イエローハニー、レッドハニー、ナチュラルなど、多くの乾燥時間が必要な生産処理方法をとるには、収穫期のスケジュール管理がとても重要で、生産処理で風味の幅を広げ付加価値を高めていくノウハウが必要です。 2019/20年クロップでは、一部でイエローハニーを生産しましたが、気温が思うように高くならず、乾燥時間が長くなってしまったことにより、乾燥場所が不足してしまったため、ホワイトハニー、ウォッシュドに切り替えることにしたそうです。 こうした1つ1つの課題に取り組みながら、品質向上に努め、世界中の多くの人に飲んでもらいたいという願いが込めて生産されています。 今では勤勉な仕事ぶりとクリーンで繊細なコーヒーが評価され、多くのバイヤーから信頼を寄せられています。 エルマノス・バルソ マイクロミルは、2017年に設立されたエルネスト一家の家族経営の小さなミルです。コスタリカでは、2000年以降、マイクロミル革命と呼ばれる生産者自身が小規模なウェットミルを持ち、栽培から水洗処理、乾燥まで一貫管理して、高品質なコーヒーを生産する動きが活性化し、スペシャルティコーヒーへの大きな転換期となりました。そして2020年現在コスタリカ国内には約190のマイクロミルが誕生しました。近年はその増加傾向も落ち着いた一方、タラス地域では新設のマイクロミルが近年もいくつか設立されています。エルマノス・バルソも近年になりマイクロミルを構えた後発のミルの1つで、20年前よりこのバラブランカ農園でカトゥアイを生産し、近隣の農協などにチェリーを卸し、コーヒー生産を続けてきました。 近年、近隣の農家や友人がマイクロミルを設立していく姿を見ていく中で、彼らのように消費国のバイヤーが農園を訪れ、自分たちのコーヒーが世界中で飲んでもらえる事を夢見て、自分たちも家族でマイクロミルを持つ決意をしたそうです。また、マイクロミルを持つことで、自分たちの努力次第で品質の向上や付加価値を高めていき、コーヒー生産を魅力あるものにしていきたいと考えました。 ジューシーなアロマ。爽やかで透明感のある優しい味わい。甘さを引き立てるクリアな酸も魅力です。ホワイトハニーの繊細な風味を出したくて、Vinの通常の中煎りよりやや浅めの中煎りとして焙煎しています。 アップル/アプリコット/洋梨/ハニー/バランス/クリーミー カップ・オブ・エクセレンス(CoE) バラ・ブランカ農園は、コスタリカ カップ・オブ・エクセレンス(CoE)(Cup of Excellence)において、2014年にレッド・カツアイ(Red Catuai)のセミ・ウォッシュト(Semi-Washed)が88.77点を獲得し第8位、2015年にカツアイ(Catuai)のウォッシュト(Washed)が87.08点を獲得し第16位、2016年にカツアイのウォッシュトが89.06点を獲得し第9位に入賞しました。
エチオピア ゲシャヴィレッジ ゲシャ1931 50g
¥4,200
エチオピア ゲシャヴィレッジ オマ ゲシャ1931 ナチュラル トップスペシャルティ 内容量:50g 国:エチオピア 標 高:1900m-2200m 生産地:南部諸民族州ベンチ・マジ、ゲシャ 精製法:ナチュラル 品 種:ゲシャ1931 生産者:アダム・オーバートン&レイチェル・サムエル ゲシャビレッジ農園の紹介 エチオピアの西の果てに鬱蒼と茂ったベンチ・マジ地区のジャングル。 この息を吞むような美しい大自然の中で、2011年に誕生したのがゲシャビレッジ農園です。 米国生まれのアダム氏とエチオピア生まれのレイチェル夫人が、ゲイシャ種に特化したコーヒー農園として立ち上げました。 ゲイシャ種の生産に適した土地を探し求め、たどり着いたのが、1930年代に発見されたパナマゲイシャ発祥の地とされるゴリゲシャフォレストにほど近い、ベンチ・マジのゲシャ村だったのです。 そして、原生種の中からゴリゲシャ、ゲシャ1931、イルバボアフォレスト1974の3品種の生産に着手しました。 農園の敷地は471ヘクタールあり、そのうち320ヘクタールを品種ごとに8区画に区分けして生産を行っています。オマ区画はその中の一つであり、より標高の高い生産区画になります。 同農園のクロップが初めて売り出されたのが2017年ですが、それ以来、世界中のバリスタやロースターから高い評価を受け、その名がコーヒー業界に知れ渡るようになりました。 今回のオマゲシャ1931ナチュラルは、糖度が22-23℃のチェリーのみ収穫しています。収穫したチェリーは、初めに綺麗に洗浄され、水槽で比重によるフローターの除去を行い、選別したチェリーのみでその後のプロセスを行っています。 選別後のチェリーは、改めて水槽に投入され、3時間のソーキングを行い、外果皮を柔らかくすることで、その後の乾燥を安定させます。 乾燥はアフリカンベッドで19日間天日乾燥を行い、その後8日間かけ水分値を10.5%に安定させるために日陰に移します。 最終的にグレインプロで8日間、全体の水分値の安定と均一化を図り、収穫からおよそ1カ月をかけて入念に仕上げられたクロップになります。 また、最後にカッピングによる評価を行い、セレクトされたロットのみが各国のバイヤーに届けられます。 木の形態やチェリーのサイズ、外観、カップ品質がパナマ・ゲイシャに最も酷似しているクロップです。 口にカップを運ぶ際の香りはエクセレントそのもの! 口に含むと、上品な甘みが溶け込んだベリー系のフレーバーが一気に口腔内を駆け巡ります。 また、冷め加減によりシトラス系の爽やかな風味も加わり、ティーライクなアロマも重なるため、より複雑なフレーバーを感じさせてくれます。 冷めるにつれて色々なフレーバーが顔を覗かせる稀有なクロップです。 ナチュラル製法ながら、クリーンなアフターテイストも含め「素晴らしい」としか表現しようのない仕上がりのクロップをぜひお楽しみください。
エチオピア グジ G-1 ウラガ 50g
¥1,200
エチオピア グジ G-1 ウラガ レッドハニー トップスペシャルティ 内容量:50g カッピングプロファイル ストーンフルーツ、カシス、オレンジ、ブライトアシディティ、ミルクチョコレート、ラウンドマウスフィール、ロングアフターテイスト 国:エチオピア 標高:2095-2122m エリア:オロミア州グジ、ウラガ、ソロモ 品種:原生品種 農園名:ゼレラム・ウォッシングステーション 生産処理:レッドハニー 生産者周辺の小規模生産者(代表ゼラレム氏) 高地ウラガのハニープロセスコーヒー ゼレラム・コーヒーウォッシングステーション ゼレラム・コーヒーウォッシングステーションは、オロミア州グジ、ウラガ、ソロモの標高2000mを超える高地にあるウォッシングステーションです。Tracon Tradingが所有するウォッシングステーションで、近隣に暮らす小規模生産農家から運び込まれたチェリーの生産処理が行われています。品質向上に向けて様々なルール作りを行っており、持ち込まれたチェリーは、プロセス前に再度ハンドピックが行われ、未熟豆、過完熟豆は取り除き、均一性の高い完熟のチェリーのみを厳選し、ウォッシングステーション側がチェリーの受け入れを行います。こうすることで、結果的に生産者の意識や収穫精度が高まり、毎年安定した品質を目指しています。そしてチェリーの果肉除去を行い、ハニープロセス(パルプドナチュラル)のコーヒーとして、乾燥が開始されます。 ウォッシングステーション内には、200以上のアフリカンベッドがあり、それぞれのテーブルにコードが振られており、これによって各ロットの管理が適切に行われ、広大な乾燥場でありながらも、1つ1つのロットの状況が確認できるように管理されています。 Guji Zone グジは、オロミア州に属するゾーンの1つで、この地に暮らすオロモの部族にちなんで名付けられました。ECXカテゴリーでは、古くはシダモとしてカテゴライズされていた為、シダモ・グジとカテゴライズされています。ウラガ、アドラ、シャキソ、ハンベラ、ケルチャの5つのウォレダ(郡部)でコーヒー生産が行われており、ウラガは特に標高の高いエリアとして知られ、北西部の州境に行くにしたがって2800mほどの山岳地帯が広がっています。 この地に暮らす人々は、グジの由来ともなったオロモ族を中心に、ゲデオ族、アムハラ族などが暮らしています。ウォッシングステーションは、1970年代にエチオピアに導入されたと言われており、グジや隣接するイルガチェッフェ、シダモエリアは、その走りとされており、ウォッシングステーションの歴史は古く、エチオピアのウォッシュドコーヒーにおいて、代表的な生産地、そして高品質なウォッシュドコーヒーの名産地とされています。 TRACON TRADING トラコントレーディングはエチオピアの輸出業者のひとつです。エチオピアにとってコーヒーは、もっとも重要な農作物であり外貨獲得のための換金作物でもあります。トラコントレーディングではそのようなコーヒーに注目し、ヨーロッパやアメリカ、東洋、中東のスペシャルティコーヒー市場にエチオピアのコーヒーを輸出しています。 また、エチオピア国内において6つのウォッシングステーションを構え、イルガチェフェとLimmu(リム)エリアには環境に配慮したウォッシングステーションを所有。品質の向上、認証の取得などを掲げ、持続的で高品質なコーヒー生産を目指いしています。 そして、最高品質のコーヒーを提供し、エチオピアのコーヒー業界をけん引する企業となること、国際的に認知される企業をなることをビジョンとして掲げています。 近年はエチオピアにおいてもCup of Excellenceが開催され、Tracon TradingもCOE受賞を果たし、高品質なスペシャルティコーヒーへ様々なチャレンジを日々行っています。 2021年カッピングコメント ハニープロセスらしい円熟味グジのウォッシュドに感じるフレッシュで爽やかな風味のイメージと異なり、マンダリンオレンジやミカン、ビワなど少し円熟味のあるフルーティさが感じられ、ハニープロセスらしい風味や質感の変化を感じさせてくれます。スパイシーさやエキゾチックさのアクセントがあり、焙煎を進めるほどエチオピアらしさを感じました。また、キャラメルのような甘さの質感やシルキー、シロッピーといった舌触りの印象度は、ハニープロセス由来のように思います。また、温度変化の中で甘さが明確になり、フルーティさが増すように思いました。 総合的に質が良いと共に、焙煎度によってキャラクターの変化、バランスの変化も大きく感じられましたので、様々なロースティングでお試しいただきたい銘柄です。 マンダリンオレンジ、ミカン、ビワ、ブライトオレンジ&ラクティク、シルキーマウスフィール、スウィートアフターテイスト、インプルーブ 2022年カッピングコメント 円熟感と複雑さ昨年同様にハニープロセスならではの円熟味のある角の取れたフルーティーなテイストを感じます。また、ストーンフルーツやオレンジ、またグジならではのカシスのようなアロマ・フレーバーがありアフターテイストまでクリーンで心地よい印象がありました。ウォッシュドにある野性味ある風味との違いも顕著にあり、フルーティーさや上品な風味で好みを選ばない銘柄に仕上がっているかと思います。 昨年同様に温度変化や、焙煎の違いでもバランスの変化が楽しめるかと思いますので、今期もお楽しみください。
インドネシア アチェ ゲガラン 50g
¥1,200
インドネシア アチェ ゲガラン トップスペシャルティ 内容量:50g カッピングプロファイル グリーンアップル、ストーンフルーツ、ライム、ハニー、ラウンドマウスフィール、ロングスウィート 国:インドネシア 標高:1450-1550m エリア:スマトラ島 アチェ州 ゲガラン地区 品種:ティムティム、エスリニ他 農園名:約100人からなる小農家 生産処理:スマトラ式 生産者:ムハメド・ダウド氏(代表) アチェの小規模生産者たち エチオピアやケニアなどと並び、産地独特のテロワールを色濃く醸し出すスマトラ島北部のマンデリン。特にその中でもアチェ特別自治州で作り出されるマンデリンアチェは、その品質の高さと、フレーバーの複雑さで世界中のコーヒー愛好家から注目を受けています。ゲガラン地区は、アチェ州の中でもゲガランのタワール湖の東部に位置しています。ここに集まる農家は、皆で小さなコーヒーチェリー集積所を管理しています。ここにはコンパクトではありますが、屋内乾燥場やパルパー(脱果肉除去機)など、生産処理には欠かせない機械が設置されています。 信頼のあるコレクターの存在 収穫されたコーヒーは、農家と信頼関係で結ばれたコレクターに渡され、他の地域と混ぜないように精選工場に運ばれます。生産処理は、伝統的なスマトラ式。集められたチェリーは、パルピング後6時間程度ドライファーメンテーション、その後2〜3日ほど天日乾燥を行い、水分値が45〜47%の状態で脱穀し天日で再度乾燥をしています。こうする事で、マンデリン特有の深緑色の生豆が出来上がります。 精選を経て出来上がるスペシャルロット その後、メダン市にある専用の特別工場にて、比重選別、スクリーン選別を行い、さらに最終工程はハンドピックを施してこのスペシャルロットが作り上げられています。 アチェ(Aceh)の言葉の由来は、スマトラ島最北部で交易の拠点でもあった事からAsia、China、Europe、Hinduといった様々な地域・文化を表す言葉の頭文字を表していると言い伝えられています。この言葉どおり、コーヒーの風味特性も明るい酸をベースに個性的で様々な風味を有したコンプレックスなフレーバーを兼ね備えています。 2022年コメント 爽やかで上質なマンデリンアーシーな風味は当然あるものの、主張は比較的少ない印象で、ライムやグリーンアップルなど爽やかなフレーバーが重なっている印象です。そうしたフレーバーの特徴もあって、キレの良さや後味の印象度も良く、雑味の無い上質なマンデリンという印象を受けます。 同じアチェのアルールバダに比べると、爽やかなゲガラン、円熟味のあるアルールバダといった違いも感じられ、同じアチェでも魅力の異なる2銘柄かと思います。お好みに合わせてご検討いただけますと幸いです。 2018年コメント アチェらしい甘さとスパイシーさのバランスアチェ州のマンデリンに感じるビビッドな酸と甘さ、スパイシーで複雑な風味を感じて頂けるかと思います。 今回のロットは、透明感のある甘さとインドネシアに求められるボリューム感のあるマウスフィールが特徴的になるかと思います。 焙煎においても、使いやすく人気ですが、今回も幅広く使って頂けるように思います。 ダークチェリー、レッドアップル、ライム、スパイス、キャンディー、ラウンドマウスフィール
ニカラグア エル・ナランホ農園 50g
¥1,200
ニカラグア エル・ナランホ農園 マラカトゥーラ ハニー トップスペシャルティ 内容量:50g 国:ニカラグア 標高:1100m エリア:ヌェバ・セゴビア県ディピルト 農園名:エル・ナランホ農園 品種:マラカトゥーラ 生産処理:ハニープロセス 生産者:ルイス・エミリオ・ヴァジャダレス ヌェバ・セゴビア県ディピルトにある小さな農園です。 過去のCup of Excellenceにおいても複数回受賞しており、素晴らしい風味のコーヒーを多く生産しています。 その中でも「マラカトゥーラ種」はエル・ナランホ農園を代表する品種として、30年以上大切に育てられています。 全体のバランスが良く、飲みやすい。 ブドウのようなナチュラルを感じられるフレーバーがあり、マラカトゥーラらしいスパイシーな風味と甘さを伴うジューシーさがあります。 透明感がありますが、複雑な風味の印象です。 苦味 ★★★☆☆ 酸味 ★★★★☆ 甘さ ★★★★☆ 香り ★★★★☆ コク ★★★☆☆ エル・ナランホ農園 エル・ナランホ農園は、ブエノス・アイレスを運営するバジャダレス・ファミリーが所有するヌエバ・セゴビア県ディピルトにある小さな農園です。この農園は、農技師でもあるルイス・エミリオ・バジャダレス氏が1990年に始めた農園で、彼らが所有する農園の中でも長い歴史を持つ農園の1つです。パンアメリカン・ハイウェイのほとりにあり、松の木に囲まれた過ごしやすい気候を持ちます。当時、5Haほどの土地にマラカトゥーラを植え、農園はスタートし、その後敷地内にラ・カンパーナ ウェットミルをつくり、エル・ナランホで収穫したチェリーはもちろんのこと、近隣の農家が生産したコーヒーの生産処理も手伝っています。自然林や水資源の恩恵を受け、素晴らしい風味を持ったエル・ナランホのコーヒーは、過去のCup of Excellenceにおいても複数回受賞を経験しており、多くのバイヤーを魅了しています。 今回のロットのハニープロセスは、収穫当日にラ・カンパーナ ウェットミルで果肉除去を行い、100%ミューシレージを残した状態でドライミルに輸送され、乾燥工程に進みます。ウェットパーチメントは、ミューシレージ成分を最大限に活かせるように3日間プラスチック製のベッドで発酵を促しながらの初期乾燥が行われ、その後日陰で15-16日掛けて水分値が11.5%になるまで乾燥し、仕上げられます。この乾燥方法によって、華やかで熟度感の高まった独特のハニーコーヒーとなり、マラゴジッペのエキゾチックさと重なり、複雑なフレーバーを達成できると言います。 ハニープロセスらしい甘味の多いなめらかな飲み触りです。酸も綺麗で柔らかく、バランスの取れた味わい豊かな珈琲です。 Story(コーヒー生豆が日本に届くまで) エル・ナランホ農園は、ブエノスアイレス農園を運営するバジャダレスファミリーが所有するヌエバ・セゴビア県ディピルトにある小さな農園です。彼らが所有する農園の中でも長い歴史を持つ農園の1つで、松の木に囲まれた過ごしやすい気候を持ちます。5Haほどの土地にマラカトゥーラを植え、農園はスタートし、その後敷地内にラ・カンパーナ ウェットミルをつくり、エル・ナランホで収穫したチェリーはもちろんのこと、近隣の農家が生産したコーヒーの生産処理も手伝っています。自然林や水資源の恩恵を受け、素晴らしい風味を持ったエル・ナランホのコーヒーは、過去のCOEにおいても複数回受賞を経験しており、多くのバイヤーを魅了しています。ここ数年は、マラカトゥーラの他にマルセレージャやカトゥーラなど気候変動への調査もかねて多品種の生産も行っていますが、マラカトゥーラはエル・ナランホ農園を代表する品種として、30年たった今なお大切に育てられています。 彼らのコーヒー生産の哲学は、彼らのチーム、地域コミュニティ、バイヤー、そして最終消費者まで、コーヒーチェーンに関わるすべての人々が、持続可能である事。そして、大きな家族のように皆で幸せになりたいと考えています。その為にコーヒーの品質を保証する事。高度な資格を持った管理・研究チームをつくり、品質の一貫性と精度を確保する事に重点を置いています。生産処理や品種の特性など、毎年の気候条件に影響を受ける中で、毎年の出来をデータとして蓄積する事で、気候変動にも対応した安定したクオリティが出来上がると言います。そうしたトレサビリティは、消費者だけでなく彼ら自身の生産活動においても重要な位置づけと考えています。今回のロットのハニープロセスは、収穫当日にラ・カンパーナ ウェットミルで果肉除去を行い、100%ミューシレージを残した状態でドライミルに輸送され、乾燥工程に進みます。ウェットパーチメントは、ミューシレージ成分を最大限に活かせるように3日間プラスチック製のベッドで発酵を促しながらの初期乾燥が行われ、その後日陰で15-16日掛けて水分値が11.5%になるまで乾燥し、仕上げられます。この乾燥方法によって、華やかで熟度感の高まった独特のハニーコーヒーとなり、マラゴジッペのエキゾチックさと重なり、複雑なフレーバーを達成できると言います。
ジャマイカ ブルーマウンテン No.1 50g
¥2,700
ジャマイカ ブルーマウンテン No.1 プレミアムコーヒー 内容量:50g 国:ジャマイカ 標高:914m-1676m エリア:ブルーマウンテン地区 品種:ティピカ 生産処理:フリーウォッシュド ジャマイカの起源 エメラルドグリーンのカリブ海に浮かぶ西インド諸島の中で、3番目に大きな島ジャマイカは、かつて「アンティル諸島の女王」と呼ばれ、1494年コロンブスによって発見されました。それ以来、スペイン、イギリスの統治を受け1962年完全に独立しました。ジャマイカとは16世紀に絶滅した原住民アラワクインディアンの言語(アラワク語)「XAYMACA」に由来し「森と水の大地」を意味します。 コーヒーの伝搬 この美しい自然の豊かな国にコーヒーが初めて持ち込まれたのは1728年。 当時のニコラス・ロウズ総督により、フランス領マルチニーク島からと言われています。 昼は30度、夜は15度前後と気温差の激しいこの国の気候条件は、コーヒーの栽培に極めて適しており、生産は急速に拡大しました。また、そのコーヒー豆は、他に類を見ないほど調和が取れ、芳醇なコクと甘い香りを醸し出します。 「世界の超一級品」と称されるに相応しいコーヒーです。 ブルーマウンテンの名称で取引するコーヒーはジャマイカの「コーヒー産業法」で定めるブルーマウンテン地区で生産されます。 2015年コメント 大変お待たせをしましたまだまだ安定供給とはいきませんが、販売を再開いたしました。No1の名に恥じない、軽やかで上品なブルーマウンテンです。
タンザニア キリマンジャロ モンデュール農園 50g
¥1,200
タンザニア キリマンジャロ モンデュール農園 スペシャルティコーヒー 内容量:50g カッピングプロファイル レッドカラント、レッドアップル、キャラメル、ミルクチョコレート、マリック、ラウンドマウスフィール 国:タンザニア 標高:1700m エリア:アルーシャ近郊 品種:N39、KP423 農園名:モンデュール農園 生産処理:ウォッシュド 生産者:ハンター・フリント(責任者) 情熱を受け継ぐキリマンジャロコーヒー モンデュールの歴史 この農園は1931年、イタリア人のCONT DAVICO氏によって開拓されました。1922年同氏が22歳の時、兄が新婚旅行中にウガンダで亡くなったことで東アフリカを訪れた際、アフリカに魅せられアフリカ開発会社に就職。その後ファミリーの援助を受けて、この地を購入しましたが、第二次世界大戦後にタンザニアは社会主義化の波にのまれ、用地を接収されてしまいます。1952年に返還を受け、氏は再開拓途中の1983年に亡くなりましたが、息子兄弟のCORRADO DAVICO氏とRUGGERO DAVICO氏が「特別なコーヒーを飲みたい人に供することができる良質なコーヒーを作る」という父親の遺志を継いで同農園を経営してきました。現在は、Burka Estate Ltdに農園経営をゆだねております。 理想的な生産環境 コーヒー生産に理想的な海抜1650〜1840m、火山灰層だがMONDUL山麓の森林の恵みとも言える腐葉土と地下水の恩恵を受け、シェードツリーの作る日陰でティピカ種とブルボンの配合種のケント種が栽培されています。イタリア人ならではの近代的な生産手法、品種の限定、剪定のサイクル化(農園には植木職人が常駐しており、カットバック1年未満、1年後、2〜3年後、翌年カットバック予定の4グループに分けて収穫サイクルを設定)など、長年の努力の結果、1999年見事タンザニアコーヒー協会のコンクールで金賞を受賞しました。 2022年カッピングコメント フルボディで飲みごたえありレッドカラントやチェリー、レッドアップルのような果実味とキャラメルのようなアロマフレーバーを感じます。ミルクチョコレートのような甘さの質感やボディの重厚なマウスフィールから飲みごたえのあるコーヒーに感じました。やや明瞭さには欠けますが、風味の印象やボディ感からも、深いロースティングでも良さを発揮できるかと存じますので、幅広くお試しいただけましたら幸いです。 レッドカラント、レッドアップル、キャラメル、ミルクチョコレート、マリック、スムースマウスフィール 2023年カッピングコメント 例年通り安定した風味レッドカラントやリンゴ、アプリコットなどの華やかな風味、カラメルのようなアロマとミルクチョコレートのような甘さなど例年通りの安定したモンデュール農園の風味を感じます。ボディ感も十分にあり、どのような焙煎でも安定した風味に仕上がるように思います。少しアフターテイストの明瞭さに欠ける点も昨年同様ではありますが、重厚さのあるモンデュールを今期もお楽しみください。
ケニア AA カラティナファクトリー バリチュ農協 50g
¥1,200
ケニア AA カラティナファクトリー バリチュ農協 トップスペシャルティ 内容量:50g カッピングプロファイル ストーンフルーツ、プラム、ティーライク、ハニー、ブライトシトリック、スムースマウスフィール、ロングスウィート 国:ケニア 標高:1650m エリア:ニエリ県マシラ郡バリチュ 品種:SL28、ルイル11、バティアン 農園名:カラティナファクトリー 生産処理:ウォッシュド 生産者:バリチュ農協に属する小規模生産者(1450名) 生産者の収益改善に向けて カラティナ・ファクトリー カラティナ・ファクトリーは、バリチュ農協が所有するファクトリーの1つです。バリチュ生産者組合はマシラ郡の生産者組合で、カラティナの他に、ガトンボヤ、カリンドゥンドゥ、ガトゥリリの4つのファクトリーを有する生産者組合です。カラティナ・ファクトリーは、マウントケニアの南部ニエリ県マシラ郡のバリチュ地区に位置するファクトリーで、所属する1450名の小規模生産者がこのファクトリーを利用し、チェリーを納入しています。 この地域は、コーヒー生産に適した豊富なミネラルと有機物を含んだ火山性の土壌に覆われており、年間を通して冷涼な気候の中で、コーヒーチェリーは時間を掛けてじっくりと養分を蓄え、収穫期を迎えます。チェリーはラガティ川からの清涼な水でプロセスを行い、アフリカンベッドで天日乾燥を施します。 カラティナファクトリーの生産処理 収穫期に近隣の農家が持ち込んだチェリーは、まずチェリー選別用の小屋で、改めて未熟・過完熟の除去が手選別で行われ、最終的に納品されます。その後果肉除去はマッキノン製の特徴的なデュアルディスクのパルパーを用い、比較的大粒なケニアの豆に相性がよく、効率かつ良質な果肉除去を実現しています。果肉除去を終えると、一晩発酵槽でミューシレージを分解し、翌日より水路でウォッシング、綺麗な水を貯めたソーキングプールに浸します。そしてプロセスが完了しミューシレージが綺麗に洗い流されたウェットパーチメントは、乾燥場に運び込まれます。 アフリカンベッドでの乾燥は、天候や気温、ロット重量に応じて適切に行われ、7日~15日かけて仕上げられます。乾燥中は絶えず選別と攪拌を繰り返しながら、欠点や乾燥ムラを無くし、高品質なコーヒーへと丁寧に仕上げられます。 持続可能なコーヒー生産に向けて コーヒー生産を行う農家に対し、農業技術や肥料、栽培方法など教育体制を構える事も彼らの仕事の1つです。特に生産者の支援や環境・自然保護は彼らの大きなテーマとなっています。 生産者への支援においては、学費や農産物への投資、その他緊急時に必要となる資金を支援しており、また、農業研修や施肥の支援を積極的に行ってきました。長期的に農家の農業トレーニングやセミナー、持続可能な農業・コーヒー生産に対する資料の提供などを継続的に行ってきました。また、近年では環境に対する意識が国全体で高まっており、プロセスに使用した排水は、ろ過を行える専用の排水ピットを設け、環境保護も積極的に行っています。加えて、各生産者にもコーヒー以外の植樹を推進し、自然環境の保護も推奨しています。 こうした彼らの1つ1つの仕事は、地域にくらす生産者のコーヒーの収穫量や品質を高め、生産者自身の利益に結び付き、安定した収益や環境における持続可能なコーヒー生産を実現すると考えています。 2023年カッピングコメント 華やかで好みを選ばないフルーティさ明るい酸の質感とフローラルなフレーバーが特徴的なロットです。ティーライクなアロマも感じられ、ハニーのような甘さと相まってとてもエレガントな印象を受けました。強く尖ったキャラクターではありませんが、それぞれの要素・質が高くウェルバランスなコーヒーになっているかと思います。甘さの余韻やフルーティさで好みを選ばない良いロットかと思います。是非お楽しみください。 2022年カッピングコメント フレッシュでイキイキとした風味ニエリらしいフレッシュでイキイキと明るい風味を持つコーヒーだと感じます。マンゴーやマンダリンオレンジ、ストーンフルーツなど明るい果実感と程よいボディ感が魅力的です。透明感やマウスフィールのクリスプな印象も、フレーバーのキャラクターと相まってはじけるような明るいケニアに仕上がっているように思います。 爽快感がありアイスコーヒーなどで爽やかに飲みたくなる印象を持ちました。 マンゴー、マンダリンオレンジ、ストーンフルーツ、チョコレート、ブライトアシディティ、クリスプ、トランスペアレント、スウィートフィニッシュ
コロンビア ベルサイユ農園 50g
¥1,400
コロンビア ベルサイユ農園 ピンクブルボン トップスペシャルティ 内容量:50g カッピングプロファイル ホワイトピーチ、アプリコット、ホワイトワイン、スパイシー、シロップ、ブライトアシディティ、シロッピーマウスフィール、クリーンカップ、ウェルバランス 国:コロンビア 標高:1700m エリア:ウイラ県パレスティナ、ロス・オリーボス 品種:ピンクブルボン 農園名:ベルサイユ農園 生産処理:ウォッシュド 生産者:ネルヴァ・パパミヤ 備考:Banexport Pink Bourbon Project 努力の末に手にした農園 パレスティナ 今やコロンビアのスペシャルティコーヒーを伝える上で欠かすことのできない産地となったウイラ県。明るくフルーティな風味は世界のコーヒーバイヤーを魅了しています。そのウイラ県の南端に位置するのがパレスティナであり、カウカにも近いMacizo Colombianoを形成する山脈の一群に数えられます。県都ピタリートへ続く源流が流れ、豊富で清潔な水資源と多様な生態系を内包しています。入り組んだ山々では2-3Haほどの小規模な農家がコーヒー生産を営み、農協を中心とした自治体によるコーヒー生産が基本となっています。自生するクルミやグアヤカンの木々をシェードに用いた日陰栽培が多く、比較的寒冷で多雨なマイクロクライメットは、ピタリート周辺とも異なる風味特性へ寄与していると言われています。 ベルサイユ農園 ベルサイユ農園は、このパレスティナ市の山中1700mに位置するロス・オリーボス村にある3Haの農園です。この地に生まれ育ったネルバさんは、コーヒー農家だった両親の元でコーヒー生産の手伝いをしながら育ちました。コーヒー生産は女性にとって重労働ですが、いつかは自分の農園を持ってコーヒー生産者として独立して働きたいと懸命に努力を続け、ベルサイユ農園を旗揚げしました。 コーヒー生産を行う中で、より評価される豊かな風味を持ったコーヒーを作りたいとピタリートのBanexport社との取り組みを開始します。自身のトレーニングや農園管理・生産処理などの技術的なアドバイスを受け、品質への転換を図りました。また、収穫の大切さを痛感したネルバさんは、ベルサイユ農園で働いてくれるピッカーの人々に対して、事前のトレーニング期間を設ける事で、選別の精度や適切な熟度の擦り合わせ期間を設けています。これによる品質の向上は大きく、その後の発酵工程の安定化や収穫ロスにも寄与していると言います。 Pink Bourbonプロジェクト コロンビアのスペシャルティコーヒーに特化した輸出業者であるBanexport社。彼等は設立以来、コーヒー産業にイノベーションを起こしたいと生産者の支援と技術・品質向上に長年取り組んでおり、数多くの生産処理や品種の研究をしてきました。こうした流れを汲んで、カップクオリティが良く、付加価値の高いコーヒーの生産を手助けしようと始まったのがこのピンクブルボン・プロジェクトです。 このプロジェクトは、収穫までの3年間のサポートや収穫後通常のスペシャルティよりも高い買付価格の保証を約束する事で、カチモール系の生産性の高い品種を植える事からカップ評価の高い品種を生産する事にシフトしてほしいと願い、スタートを切りました(現在コロンビア全土では、約7割がカチモール系品種とも言われています)。苗木同士の植樹間隔や、剪定や土壌管理などに技術指導を行ってきました。 生産者にとって高品質なコーヒーの生産には、第一に資金繰りが大きなハードルともなり、第2に投資した成果を上げる生産技術が重要です。品質やカップクオリティ、またそれに伴う対価だけでなく、次世代へ向けた新たな品種への取り組みは生産者にとっての大きなモチベーションに繋がり、希望を与えるプロジェクトとして芽吹いています。 2022年カッピングコメント ジューシーでエレガント白桃やオレンジ、ライチなど明るくエレガントな風味が心地よいベルサイユ農園のピンクブルボン。同時に販売開始したエル・ノガル ピンクブルボンと比較しますと、スパイシーさやユーカリのようなアロマは共通するものの、白ワインのような明るくライブリーなキャラクターで、対照的な2銘柄かもしれません。アフターテイストも長く、ハチミツのような甘さが持続し、ジューシーで爽やかに抜けていくような心地よさがあります。 併せて買い付けているエル・ノガル農園とスコア自体は変わらないのですが、野性味あるエルノガル、エレガントなベルサイユとそれぞれの農園の魅力も感じます。いずれもクオリティが高いので価格は高いものの2銘柄比較頂くのもお勧めしたいところです。
ブラジル シティオ・ダ・トーレ農園 50g
¥1,200
ブラジル シティオ・ダ・トーレ農園 イエローブルボン ナチュラル トップスペシャルティ 内容量:50g カッピングプロファイル イエローピーチ、グリーンアップル、アプリコット、ブラウンシュガー、マリック、ラウンドマウスフィール、スウィートラスティング、ストラクチャー、インプルーブ 国:ブラジル 標高:1100-1200m エリア:ミナスジェライス州カルモ・デ・ミナス、マンティケイラ・デ・ミナス 品種:イエローブルボン 農園名:シティオ・ダ・トーレ 生産処理:ナチュラル 生産者:アルバロ・アントニオ・ペレイラ・コリ マンティケイラ・デ・ミナスの優良生産者 ハンデを乗り越えて目指したスペシャルティコーヒー シティオ・ダ・トーレの位置するマンティケイラ・デ・ミナスは、質の高いミネラルウォーターの貯水池として国際的に認知されるほど自然と水資源に恵まれた土地です。 コーヒーの生産は標高1100~1300mの山岳地域で行われており、ブラジルのコーヒー生産地としては特異な環境であるこの美しい山岳地帯と独特の気候条件によって、甘く鮮やかな風味を持つコーヒーが生まれます。一方で、山岳地帯であるがゆえに、ブラジルの主要生産地域のような大型の機械が導入できず、生産コストを下げる事ができないハンデキャップを常に抱えてきました。 その為、地域を挙げて徹底した高品質化を図り、国内でもいち早く高品質で付加価値の高いスペシャルティコーヒーの生産を志したと言います。現在、スペシャルティコーヒーの生産においてベースとなるグリーンセパレーターを用いた生産処理での選別や、サスペンデッド・パティオでの乾燥への取り組みも早期から始めており、今では蓄積したノウハウでブラジルのスペシャルティコーヒーを牽引する名産地として知られています。こうした地域を挙げて高品質なコーヒー生産への取り組みを可能にした一因として、シティオ・ダ・トーレも所属している生産者組合Cocariveの存在があります。 高品質を支える環境への配慮 Cocariveは、1961年に周辺農家で構成された生産者組合で、高品質で付加価値の高いコーヒー生産を行うために設立されました。半世紀以上の歴史を持つCocariveは、スペシャルティコーヒーの生産価値の高まりとともに存在感を増し、現在1000名以上の組合員で構成されています。 組合の運営においても従業員を雇用し、現在70名がドライミルの運営や農家への肥料の販売、そしてコーヒーの輸出業務まで手掛けています。現在の代表はセーハ・ダス・トレス・バハス農園やカクェンジ農園を営むラルフ・デ・カストロ・ジュンケイラ氏。シティオ・ダ・トーレ農園のアルバロ氏も同組合の役員を務めています。 Cocariveとは緑・川・谷の意味を持ち、シティオ・ダ・トーレのアルバロ氏自身も、持続可能なコーヒー生産を続けていくためには、人と自然それぞれの営みが融合している事が最も大切で、我々生産者は環境を保護する視点を決して忘れてはならないと語ります。その言葉が示す通り、シティオ・ダ・トーレ農園は、このポリシーを受け継ぎ、現在まで4世代100年間、自然と共存する事で土地の恵みを享受し、素晴らしい品質のコーヒーを生産し続けています。 自然との調和を目指して アルヴァド氏は、4世代目のコーヒー生産者で、2002年からスペシャルティコーヒーの生産を開始。品質が良く土着性の高い品種を選び、高品質なコーヒー生産に注力してきました。現在、シティオ・ダ・トーレはトータル95ヘクタールの敷地面積があり、新しい品種を試すための試験区画も設けて、常に最良のコーヒーを目指しています。彼らのゴールは、サスティナブルなコーヒー生産を通じて高品質なコーヒーを提供する事です。彼が決して忘れてはならないと強く意識しているのは、コーヒーは豊かな自然環境により育まれているという事。農園内には、自然保護エリアを設けており、動植物の多様性や水資源の保全に力を入れています。人々の営みと自然環境の調和こそ持続可能なコーヒー生産を実現し、コーヒー生産の魅力だと語っています。 2023年コメント 作り込まれた味わい熟度感が素晴らしく、フルーティで立体的な風味・ボディが心地よいコーヒーでした。総じて質が高く、アフターテイストは糖蜜のような甘さが持続し非常に心地よかったです。冷めるにつれてフルーティさが増していき、ジューシーで透明感のあるカップに変化していく点にもポテンシャルの高さを感じました。毎年人気を頂いておりますが、今年もご期待に沿える素晴らしい出来に仕上がっているかと思います。 2022年コメント 熟度の高いブラジルナチュラルフローラル、アプリコットなど華やかで中米のナチュラルのような熟度の高い風味を持っています。酸の質感もブドウのような印象度があり、甘く艶美な心地よさを感じました。マウスフィールもクリーミーで十分にボディ感があり、濃厚な印象や甘さが長く持続し、非常にバランスが良かったです。 Webでは、2018年COEロット、2020年のTaste of Harvestで人気に火がつき、昨年以降多くの方に楽しんで頂いているシティオ・ダ・トーレですが、今期も期待に応える良い出来となっていますので、お楽しみいただければ幸いです。 フローラル、アプリコット、チョコレート、キャラメル、タータリック、クリーミーマウスフィール、ロングスウィート
ルワンダ バフコーヒー ニャルシザCWS バロ 50g
¥1,200
ルワンダ バフコーヒー ニャルシザCWS バロ トップスペシャルティ 内容量:50g カッピングプロファイル ブラッドオレンジ、レッドアップル、ブラックティー、カルダモン、ブラウンシュガー、スムースマウスフィール、スウィートラスティング 国:ルワンダ 標高:1785m エリア:南ニャマガベ 品種:ブルボン 農園名:ニヤルシザCWS バロ地区 生産処理:フリーウォッシュド 生産者:サムエル・ムヒルワ より高品質なスペシャルティコーヒーを。飛躍を誓うバフコーヒー。 ルワンダスペシャルティのパイオニア ニャルシザ・コーヒーウォッシングステーションは、母体となるBuf Coffeeが2007年に開設したウォッシングステーションです。 Buf Coffeeは『コーヒーによって人々を勇気づける』『パイオニアとしてルワンダのコーヒーをリードする』『技術的な挑戦と改善に努める』という企業理念のもと、ルワンダのコーヒー生産においてリーダーシップを発揮しています。 創始者は、エピファニー・ムカシャカ女史。ルワンダスペシャルティコーヒーのファーストレディと言われ、多くの働く女性に勇気とインスピレーションを与えています。現在もBuf Coffeeの代表を務め、息子のサミュエル氏とアロイス氏と共に運営をしています。 現在、Buf Coffeeは、ニャマガベに『ニャルシザ』『レメラ』、ニャマシェケに『キヴベルト』と3つのウォッシングステーションを構えています。このウォッシングステーションのもとで、7000人を超える生産者が年間約2000tのコーヒーを生産しています。また、ウォッシングステーションに従事する人々もコーヒー生産者の家族から来ており、コーヒー生産の全ての工程で各々が責任を持って生産する環境づくりを特徴としています。 ピュアな水資源に囲まれたニャルシザCWS ニャルシザ・コーヒーウォッシングステーションは、2000人の農民が携わる南部ニャマガベの1785mに位置するウォッシングステーションです。標高1800~2000mの高地で栽培されたコーヒーは、国有森林とナイル川の源流を起源とした肥沃な土壌とピュアな水資源に囲まれて生長し、ジューシーで明るい風味特性を有します。また、そうした恩恵を享受できる環境ゆえ、ニャルシザではウォッシュドプロセスを主に採用しています。 フローティング→果肉除去→水を張った発酵槽→天日乾燥と伝統的な工程の中で、発酵工程では、最初の6時間後に新しく水に替えて24時間ほどソーキング。天日乾燥は約2週間かけゆっくりと仕上げています。また、ルワンダは収穫時期に雨が降ることが多いため、屋根つきのアフリカンベッドにて乾燥。野外のアフリカンベッドも使用するが、プラスチックのカバーを使用して、雨を遮断したり、直射日光を遮断したりして乾燥度合の調整を行っています。 より高品質に。飛躍を誓うバフコーヒー 『ニャルシザ バロ』のように、近年はウォッシングステーション内においても、小地域ごとのマイクロロット生産にも意欲的に取り組んでいます。 2016年、Buf Coffeeではドライミル設立という大きなチャレンジがありました。今までは、大手輸出業者のドライミルに依頼をしていましたが、より高品質で目標とする生産処理を達成するためにキガリ郊外のカモニにドライミルを購入しました。また、ニャルシザやレメラなどで培った生産技術を活かすべく、ドライミルに隣に新しくシェンガ・ウォッシングステーションも加わり、飛躍を誓う1年になったそうです。 2022年コメント イキイキと爽やかな風味安定した風味特性とクオリティで、オレンジやライムなど柑橘の爽やかな風味がアフターテイストまで綺麗に伸びるニャルシザらしさがハッキリと感じられるロットに仕上がっているように思います。カップ全体を通して、クリーンカップに優れており、風味自体の透明感だけでなく酸やアフターテイストなど、クリーンカップゆえの良い影響が感じられます。 シンプルに透明感のある柑橘のフレーバーが分かりやすい個性でもありますが、焙煎の幅でバランスも異なってきますので、ローストとの調和も楽しんで頂ければと思います。 オレンジ、ライム、シュガーケイン、ブライトアシディティ、ラウンドマウスフィール、クリーンカップ、トランスペアレント 2023年コメント スパイシーでまろやか甘さの質感が良くブラウンシュガーのようなコクのある甘さがアフターテイストまで持続しました。また、バフらしいオレンジや林檎のような果実味と適度なスパイス感があり、ルワンダならではの野性味あるコーヒーに仕上がっています。浅煎りよりも少し苦みを加えて頂くと飲みごたえもあり、果実味やスパイシー感とのバランスもとれ、使い勝手も良いかと感じました。酸の明るい質感は、昨年ロットの方に分があるかと思いますが、まろやかな今年度クロップも是非お楽しみください。
パナマ ゲイシャ アウロマール・オーロラ農園 50g
¥4,200
パナマ ゲイシャ アウロマール・オーロラ農園 トップオブトップ 内容量:50g カッピングプロファイル ジャスミン、マンゴー、ストーンフルーツ、レッドアップル、ミルクキャラメル、ジューシー、クリーミーマウスフィール、ウェルバランス、ロングアフターテイスト 国:パナマ 標高:1570-1770m エリア:チキリ県 ボルカン 品種:ゲイシャ 農園名:オーロラ農園/カフェ・ド・エレタミル 生産処理:ウォッシュド 生産者:ロベルト・ブレナス オーロラ農園とエレタ・ミルによるゲイシャ・プロジェクト ゲイシャコーヒーによる人と環境へのプロジェクト アルロマール・ファームは、オーロラ農園を運営するブレナス一家とMillを運営するエレタ一家の2家族によるプロジェクトです。農園とミルが協力する事で、より精度を上げた高品質なゲイシャコーヒーの生産を行う事、そして農園に従事する人々の生活や教育環境の向上や環境への負荷軽減に努めようと2006年にプロジェクトを立ち上げました。 その言葉の通り、30ヘクタールほどある農園の敷地の半分以上が熱帯雨林のまま保全されています。栽培面積は、土壌の栄養バランスや気候、日照条件などコーヒーの収穫量と森林のバランスを検証したうえで、農地面積を決定したそうです。 マイクロクライメットを味方につける また、農園には背の高いアボカドの木を多く植えています。日中の暑い日差しを遮るだけでなく、シェードの背を高くすることで、一定の微風を吹き込み、日中・夜間と安定した微気候を保つ工夫がされています。 年間降水量は3500mmと、コーヒーの栽培環境としてはかなり多いですが、この環境がゲイシャのフレーバーを引き立てるテロアールになっているとも言われ、アウロマール・オーロラ農園のコーヒーが持ち合わせるカップの複雑な風味は、こうした森林環境や日陰の調整、降雨量、収穫期の気候の相乗効果によってもたらされています。 12月下旬から3月上旬にかけて行う収穫は、その年のコーヒーの品質を決定づける重要な仕事と位置付けて、熟度の高いチェリーだけを収穫する事で成果に対するプレミアムを惜しまずに支払っています。そして収穫後は、チェリーをもう一度手選別し、より均等な熟度のロットが作られミルへと運ばれていきます。 フラッグシップとなるウォッシュドコーヒー 生産プロセス自体は、非常に伝統的ではありますが、オーロラ農園での生産同様に、カフェ・ド・エレタ・ミルでも手間暇を惜しまずに、細心の注意を払って、ウェットプロセス・乾燥がされます。カフェ・ド・エレタ・ミルは、農園から3kmの距離に位置する事で、収穫後に再選別できる十分な時間が取れ、その後も直ちにプロセシングできるようになっています。パルピング後は、ミルのコンクリートパティオで乾燥させますが、乾燥中も2度の選別を施しています。乾燥が完了後は、水分を均一にするため6週間のレスティングを行い仕上げられています。 現在、アウロマールではナチュラルプロセスも扱っていますが、ウォッシュドは、農場のフラッグシップの位置づけで、このプロジェクトの要となっています。2012年には、Starbucksの“The Rarest of the rare”を受賞。翌年2013年は、Best of Panama Geisha Washed 部門優勝。2014年には日本国内でも販売され、米国においてもCoffee Review氏が選ぶTOP30Coffeesの1位になり、世界中に知られる農園となりました。 2022年コメント 迫力のあるジューシーなゲイシャ例年通り、マンゴーやストーンフルーツなど円熟したフルーティーさがあり、ジューシーなアウロマールのゲイシャに仕上がっております。例年以上にボディ感が大きく、フレーバーの広がりと共に迫力のある印象を受けました。また、甘さの質感がミルキーな傾向があり、より円やかに感じます。フレーバーやアフターテイストは華やかで持続感があり、カップ項目全体のレベルが高いコーヒーとなっています。今期のアウロマールも是非お楽しみください。 2020年コメント 飛びぬけて素晴らしいコーヒー様々なコーヒーを年間で取り扱っておりますが、その中でも飛びぬけて素晴らしい風味のコーヒーだと感じます。華やかで鮮烈なフレーバーがあり、ゲイシャ種という以上に複雑で魅力のあふれる素晴らしいアロマを有しています。アフターテイストまで、この華やかさが広がり持続し、特別なコーヒー体験ができるのではないかと感じました。美味しかったです。 買い付け量は150KGほどと非常に少なく価格も高額ですが、スポット的な扱いにはなりますが、ご検討いただけましたら嬉しいです。 ホワイトワイン、オレンジ、ジンジャー、フラワリー、コンプレックス、ハニー、ブライトアシディティ、シロッピーマウスフィール、ロングアフターテイスト
ドミニカ プリンセサ ワイニー 50g
¥1,400
ドミニカ プリンセサ ワイニー スペシャルティコーヒー 内容量:50g カッピングプロファイル レーズン、フローラル、ダークチェリー、ワイニー、ローストアーモンド、オレンジ、ダークチョコレート、タータリック、スムースマウスフィール 国:ドミニカ 標高:1480m エリア:ハラバコア(ドミニカ中部) 品種:カトゥーラ、ティピカ 農園名:アルフレド・ディアス農園 生産処理:ナチュラル 生産者:アルフレド・ディアス 絶やさぬ生産意欲とクオリティ 生産者・アルフレド・ディアス氏 スペシャルティコーヒーの栽培に取り組むアルフレド・ディアス氏はドミニカに生まれ、幼少のころにアメリカへ移住、年月を経て故郷ドミニカに戻り、帰郷10年目にハラバコアに移り住みました。ハラバコアの美しい環境とその土地で行われているコーヒー栽培に惹かれたアルフレドは1989年に農園を購入。高品質なコーヒーの生産に一身の情熱を傾け、栽培方法の改良に取り組んできました。 プリンセサとの出会い カリブ海に浮かぶイスパニョ-ラ島。この島の東部がドミニカ共和国で、面積は九州と同じくらいの小さな国です。この島にコーヒーがやってきたのは18世紀の初め頃で、中南米の中でも最初の頃にコーヒーが導入されたのがこの島でした。2009年、従来のドミニカコーヒーのイメージを一変させてくれる出会いがありました。すっきりとしたカリブ海コーヒーの特徴を持ちながら、ライムのような香りをもつドミニカのスペシャルティコーヒー。2007年にドミニカのコーヒー協会(CODOCAFE)主催の品評会で第2位を受賞したのもうなずけるクオリティです。当時、この農園のコーヒーをイチ早く買い付け、現在では弊社のドミニカを代表するコーヒーとなりました。 ディアス氏からのメッセージ 無事に日本に船が到着したとのことで、ホッとしています。私は、コーヒー栽培の最初から最後まで、責任をもって取り組んでいます。一杯の幸せを家族や仲間、大切な人とわかちあってもらいたい。日本のみなさんが私のコーヒーを飲んで、幸せを感じて頂ける事を願っています。 2021年コメント 濃厚な甘さと質感チョコレートのような甘さや厚みのあるスムースな質感が良好なマイルドな今年のプリンセサワイニー。例年に比べますと、フレーバーのフローラルな印象、ワイニーな印象度はやや落ち着いているように思います。 また、カップごとの風味の差異があるように感じました。その為、酸の質が良好なカップもあれば、クリーンカップがやや劣る銘柄もあり、ユニフォーミティ、クリーンカップやアフターテイストの面で評価がしにくいように思います。 収穫が長期化する行われるドミニカの仕方のない部分もありますが、長年多くの方に愛されている銘柄でもありますので、引き続き生産者とも丁寧に味合わせを進めていきたいと思います。少しばかりお手を煩わせてしまいますが、今期もご検討いただけましたら幸いです。 レッドワイン、チョコレート、アプリコット、レッドアップル、スウィート、スムースマウスフィール 2022年コメント ワイニーな風味と明るい酸ワイニー感やウイスキーのような特徴的な風味がとてもインパクトがあります。また、酸や甘さの質感など心地よいフルーティさを持ち、プリンセサらしいバランスに仕上がっています。ワイニー感や発酵感を意図的に作り独自のワイニーナチュラルとしている為、一定は仕方のない部分ではございますが、選別が必要なディフェクトが見られますので、ハンドピックにはお手を煩わせてしまうように感じます。 また、エージングでかなり風味が変わってくる印象もありますので、じっくり変化を確認頂けましたら幸いです。今年もプリンセサワイニーを是非よろしくお願いします。
パプアニューギニア ボカ農園 50g
¥1,200
パプアニューギニア ボカ農園 トップスペシャルティ 内容量:50g カッピングプロファイル マンダリンオレンジ、ベリー、レッドアップル、シュガーケイン、ブライトマリック、クリーミーマウスフィール、スウィートフィニッシュ、インプルーブ 国パプアニューギニア 標高1700-1850m エリアイースタン・ハイランド州アイユラ地区カイナンツ 品種アルーシャ、ティピカ、ブルボン、ムンドノーヴォ 農園名ボカ農園/バロイダ・ミル 生産処理ウォッシュド 生産者ニコル・コルブラン 高品質なニューギニアコーヒーを パプアニューギニアコーヒー発祥の地 パプアニューギニア中東部イースタン・ハイランド州アイユラは、パプアニューギニアで初めてコーヒーが栽培された場所で、その出自は1940年代まで遡ります。当時、ドイツの使節団がこの地にタンザニア、ジャマイカからコーヒーの苗木を持ち込んだのが始まりとされており、タンザニアで生まれたティピカ変異種であるアルーシャ種とブルーマウンテン系のティピカ種が植えられました。 カイナンツのパイオニア 1963年.ニュージーランドから家族でイースト・ハイランド州カイナンツに移住したベン・コルブラン氏。この地域のコーヒー生産のパイオニアとされる同氏は、当時の政府が推奨する外国人農業従事者に高地での開墾をきっかけに、先住民から土地を購入し、この谷間でコーヒーを栽培する最初の農家の一人となりました。農園の近隣の川の中にある大きな岩に宿る精霊バロイダから、農園名が名付けられました。そして少しずつ農園を広げ、ウェットミルを開設。コルブラン・コーヒーランズ(Colbran Coffeelands)という名前で地域でも大きく有名なコーヒー生産者となります。 1997年より息子のニコル氏がオーナー兼ディレクターとなり、バロイダ農園やボカ農園、そして地元の小生産者とも協力しながら、ロット管理を行い、最高の選別と生産処理プロセスを行い高品質なコーヒー生産を行っています。 パプアニューギニアでは言語や民族の多様性から農民を集団または協同組合に組織化することが特に困難だと言います。また、1960年代にベン・コルブラン氏のようにコーヒー農地を開拓した零細生産者が多く、パプアニューギニアの年間生産量の85%以上をこうした零細農家が占めています。また、そのほとんどが標高1,500mを超える高地でアラビカを栽培しています。こうした実情を踏まえて、コルブラン・コーヒーランズでは、機械化が進まない高地の生産者にウェットミルのサービスを提供しています。 ウェットミルの機能 チェリーでの取引は、農家にとってパーチメントよりも実入りが少ないものの、ミルでの専門的な選別や生産処理、乾燥方法が用いられる事で、品質管理をより徹底することができます。その結果、より高い品質のコーヒーがより高い価格で販売されるようになり彼らは農家に対してより多くの対価を支払うことができるようになっています。収穫期になると毎日バロイダ・ウェットミルの集荷場では、持ち込まれたチェリーの選別と品質チェックが行われ、生産者にその場で代金が支払われています。こうしたチェリーの品質チェックも品質向上の一助になっています。 持ち込まれたチェリーは、生産者や地域によってロット分けがなされ、トレーサビリティを維持したまま生産処理が行われます。丁寧に選別されたチェリーは、ディスク式パルパーで果肉除去が行われます。その後、発酵槽で36時間のドライファーメンテーションがなされ、ミューシレージ成分を分解します。そして発酵槽に水を貯めて攪拌しながら水洗する事で、ミューシレージを完全に取り除いたウェットパーチメントが作られます。 乾燥は、地面に広げられたタープと呼ばれるシートの上で行われ、乾燥ムラの無いように攪拌をしながら天日で乾燥する伝統的手法が行われています。 2023年カッピングコメント エキゾチックかつ瑞々しい風味マンダリンオレンジやブルーベリー、レッドアップルなど複雑さやエキゾチックさのある風味と心地よい苦みで、パプアニューギニアらしいコーヒーだと感じます。また、クリーミーで充実したマウスフィールや甘さの調和や広がり方も心地よく、美味しいコーヒーです。抽出後の時間変化と共に甘さが増すような印象で、もう1杯飲みたくなる魅力を感じます。また、焙煎後のエージングの経過で瑞々しさが増したように感じました。 久しぶりのパプアニューギニアコーヒーですが、是非楽しんで頂きたいと思います。
エルサルバドル サンタリタ農園 50g
¥1,200
エルサルバドル サンタリタ農園 ブルボン ナチュラル スペシャルティコーヒー 内容量:50g カッピングプロファイル レーズン、ブラックベリー、レッドワイン、チョコレート、キャラメル、タータリック、スムースマウスフィール、 国:エルサルバドル 標高:1450〜1750m エリア:ソンソナテ県フアユア 品種:ブルボン 農園名:サンタリタ農園 生産処理:ナチュラル 生産者:ホセ・アントニオ・サラヴェリア 火山灰土壌と腐葉土による肥沃な土壌 エルサルバドル屈指のマイクロクライメット サンタ・リタ農園はエル・サルバドル西部ソンソナテ州のサンタアナ火山の裾野に位置しています。この農園は火山灰土壌に加え、シェード・ツリーの落葉が腐葉土を作り出すことから土壌環境は良く、高品質コーヒーを栽培するのに適しており、ここにブルボン、パカス、パカマラと全てブルボン系品種が栽培されています。 中米ナチュラルコーヒーの先駆者 サンタリタ農園では、農園でもっとも標高の高いエリアでブルボン種が育てられ、毎年良質なコーヒーを生み出しています。また、今や中米全土に広がり、世界中で指示を得ているナチュラルプロセスを、いち早く取り入れた農園としても名高く、熟度の高いフローラルなナチュラルコーヒーを広げた先駆者的存在でもあります。 成熟した赤紫色のチェリーを収穫 シェイドツリーが十分に管理されたコーヒーはゆっくりと成熟し赤紫色になり、ワインフレーバーを伴った甘味を醸し出しています。高級エチオピア モカを思わせる、特有なアロマとフレーバーを併せ持った甘味の強い“サンタ・リタ ナチュラル”をお届けいたします。 2023年カッピングコメント ナチュラルならではのレッドワイン、ブドウやブラックベリーなど熟度感のあるフレーバーが乗っており、ウォッシュドとの振れ幅の広さを感じます。まとわりつくような甘さ、濃厚さも特徴的で、重量感のあるカップに感じられました。ナチュラルのキャラクター、ウォッシュドとのプロセスの違いによる変化がハッキリとしており、店頭でお客様に比較頂くのも面白いかと感じます。エルサルバドルのナチュラルの元祖でもあり、例年定番のロットを本年もお楽しみください。 2022年カッピングコメント スペシャルティコーヒー黎明期からナチュラルコーヒーの生産を開始し市場を開拓してきたサンタ・リタ ナチュラル。エルサルバドルの緋色に熟したチェリーによるナチュラルは、赤ワインやダークチェリーを思わせる華やかな風味特性を持ちます。今期もナチュラルとしてのキャラクターを明確にしたワイニー感があり、華やかでボディに長けたロットに仕上がっており、ここ数年品質が向上し、改めて目を向けて頂けているサンタリタの良さが出ているかと思います。ウォッシュド、ナチュラル共に今年も丁寧に仕上がっています。 フローラル、レッドワイン、ダークチェリー、ホワイトチョコレート、マリック、ラウンドマウスフィール、ロングアフターテイスト 2021年コメント 昨年同様にサンタリタ ナチュラルらしい赤ワインやブドウ、レーズンのようなワイニーな風味が特徴的で、フルボディなマウスフィールの質感と相まって非常に重厚なコーヒーに感じられます。また、タータリックな酸の印象度も例年よりもフルーティで印象が良かったです。 昨年に比べますと、重厚さやフルーティさが備わった分、心持ち浅く仕上げて頂くほうが調整しやすいかもしれませんが、あえて特徴的に進行させても面白いかもしれません。 是非、今年のサンタリタ ナチュラルもお楽しみください。 レッドワイン、グレープ、レーズン、ダークチョコレート、ラウンドマウスフィール、インプルーブ
ホンジュラス エル・ロブラル農園 50g
¥1,200
ホンジュラス エル・ロブラル農園 トップスペシャルティ 内容量:50g カッピングプロファイル レッドワイン、ストロベリー、プラム、ブラウンシュガー、ブライトアシディティ、スムースマウスフィール、ロングアフターテイスト、ウェルバランス 国:ホンジュラス 標高:1630-1670m エリア:コマヤグア県サンセバスチャン、ラ・ペニータ 品種:カトゥアイ 農園名:エル・ロブレ農園 生産処理:ナチュラル 生産者:ロサ・ディマス・フゥネス・マシャス 小規模生産者のスペシャルティへの取り組み エル・ロブラル農園 コマヤグア県南部のラパス県との県境に位置するエル・ロブラル農園。標高1500-1700mと地理的に標高の高いエリアで、北東の谷あいからカリブ海系の暖気が吹き、山からの冷気が重なる土地で、比較的雨量も多く寒暖のバランスに優れた微気候を有しています。エル・ロブラル農園では、夜間は15℃まで冷え込み、標高以上に寒暖差のある土地なのが特徴です。また、肥沃な土壌で砂状の石灰質土壌と粘土質な土壌が混ざり、根張が良く、保水性と水はけの良さがバランスよく両立しています。 農園は、ロサ・ディマス氏の父の代から50年以上の歴史を持ちます。先代が生産を始めたばかりの頃は設備もなく、木の棒で果肉除去をし、自然の岩の上をパティオにして乾燥させ地元の市へ売りに行くという処からスタートしました。2010年ごろからスペシャルティーコーヒーの生産へシフトし、2012年にはCup of Excellenceを初めて受賞。2009年まで1Ha だった農地も、この10年で10Ha まで拡張し、現在はロブラル農園とロブレ農園の隣接する2区画で生産をしています。 品質へのこだわり 農園ではコーヒー以外にも、マンゴーやアボカド、ニンジンやイモなど様々なフルーツや野菜も育てています。その為エル・ロブラルは、農園のケアを第一に考えています。施肥、剪定、シェードの調節には特に気を遣うことで、毎年熟度の高いチェリーが収穫できるように保全しています。また、こうして育てられたチェリーがカップクオリティの高いコーヒーになるために、生産処理において使用する全ての機械・器具は清潔に保つことにもこだわっています。 近年では、貯水槽を作り泥の混ざらない綺麗な水で生産処理を行えるように。また、発酵槽も木の発酵槽からコンクリートへ。品質向上に向けて衛生面も強化してきました。また、肥料も5月7月9月に、既製の肥料を3回。そしてそのほか、カルシウム+鶏糞+牛糞+パルプで作った自家製の弱酸性肥料を8月に撒き、コストを掛け土壌の維持保全に努めています。 ナチュラル専用のパティオ この他にも、ビニルハウスのアフリカンベッドや、ナチュラル専用のパティオの設置など、毎年投資を行い、品質のアップデートを絶えず行っています。ナチュラル専用に設けた乾燥場は北東の斜面に面し、農園の気候と同じように温暖な風が吹き、25日~30日かけてじっくりとパーチメントを乾燥する事ができます。また、乾燥前の工程にも手を抜かず、ナチュラルにおいては、比重の軽いチェリーをしっかりと取り除くために、24時間かけてフローターの除去を行い熟度の高いチェリーのみを選別しています。 スペシャルティコーヒーの市場のおかげで、家族の生活の向上ができたことが一番の幸せだと言うロサ・ディマス氏。彼の手で丹念に作られた素晴らしいコーヒーを是非堪能ください。 2021年コメント ワイニーさを特徴にここ数年、ナチュラルにおいては熟度やプロセスの特徴を活かしたワイニーなナチュラルを作ってきました。独特の発酵感がありながらも、クリーンカップで個性の効いたロブラルのナチュラルは、年々個性を増しているように思います。特に今年のロットは、レーズンやアプリコットなどのナチュラルらしい風味と共に、アフターテイストに掛けてシナモンのような甘い芳香があり、独特の風味も感じられます。 これだけナチュラル由来の個性がはっきりしているので、お好みはあるかと思いますが、焙煎によっても大きく左右され、色々なアプローチができるコーヒーでもあるかと思います。両極端に2通りでラインナップしても面白いかと思いますので、様々お試しください。 フローラル、レーズン、プラム、ウォルナッツ、シナモン、ブライトアシディティ、ビターチョコレート、スムースマウスフィール、クリーンカップ 2022年コメント 透明感のあるナチュラルロブラルのナチュラルは、農園の東側にあるナチュラル用の乾燥場の風や日照の影響からその年々でカップバランスが異なり、割とワイニー感の出やすい環境ではあります。今年はこうしたワイニーさがありながらもストロベリーやプラム、レッドアップルなどな明瞭さやカップの透明感にも秀でており、個人的には非常に好みのカップバランスでした。華やかでポテンシャルの高いロブラル ナチュラルを今期も是非お楽しみください。
グアテマラ エル・インヘルト農園 50g
¥1,400
グアテマラ エル・インヘルト農園 トップスペシャルティ 内容量:50g カッピングプロファイル ストーンフルーツ、タンジェリン、エキゾチック、ハニー、ジューシー、ラウンドマウスフィール、ストラクチャー、ロングアフターテイスト 国:グアテマラ 標高:1610-1840m エリア:ウエウエテナンゴ ラ・リベルター 品種:カトゥアイ 農園名:エル・インヘルト農園 タンザニア区画 生産処理:フリーウォッシュド 生産者:アルトゥーロ・アギーレ グアテマラ最高のコーヒー農園 ウエウエテナンゴ県ラ・リベルターより エルインヘルト農園は、グアテマラ北西部ウエウエテナンゴ県の谷沿いに深く入ったラ・リベルタ(La Libertad)村に位置し、敷地面積750ヘクタール(コーヒー栽培エリア250ヘクタール)の広大な敷地の中で営まれています。この地区は平均気温が16-28℃と冷涼で、年間降水量1,800-2,000mmと適度な湿度があり、有機物質に富んだ火山性の土壌を有します。明確な乾季が均等な開花熟成を生み、結果として最上級の酸味、ボディ、味わい、ほのかなワインのようなアロマをもったコーヒーを生み出します。 各工程に真摯に向き合う姿勢 農園は大変良く手入れされており、樹の形、枝の勢い、葉の色・実の付き方が素晴らしく、一目で判ります。堆肥には、ミミズを使って作り出した有機を使用するなど環境にも細心の注意を払っています。敷地内の470ヘクタールの天然雨林は、動植物の自生を維持するとともに、この農園に最適な気候をもたらします。 収穫では完熟赤実のみが手摘みされ、伝統的な水洗処理工程を守って精製処理されます。果肉除去された後60-72時間をかけて醗酵槽に浸けられて熟成し、山から流れてくる豊富な湧き水を利用し洗浄します。こうして充分に甘味を持ったパーチメントがパティオ(天日乾燥場)で丁寧に乾燥されます。また、農園独自にドライ・ミル(選別工場)を所有しており、すべての工程を一貫して行っております。 グアテマラNo.1農園として 良いコーヒーを生産する為に、オーナー自身の徹底した研究・管理のもとで、伝統的なグアテマラのコーヒー生産技術に守られたコーヒーは素晴らしい味わいを有しています。このエル・インヘルト農園のコーヒーはグァテマラのスペシャルティコーヒーコンペティションにおいて、毎年上位に入賞しており、まさにグァテマラの頂点に位置するスペシャルティコーヒーといえるでしょう。 2022年コメント ウエウエらしさ溢れるカップウエウエテナンゴらしいフローラルでエキゾチックなフレーバーがあり、ラズベリーやドラゴンフルーツのようなフルーティなアロマと合わせて、同農園のトラディショナルに比べても一段と複雑さを感じられました。また、甘さの強いコーヒーでカラメルを思わせるような濃厚で甘くビターな風味がとても心地よかったです。 今期は大きく減産となりましたが、その中でも品質をしっかりと維持してくれている印象です。今期も楽しんで頂けましたら幸いです。 フローラル、ラズベリー、ドラゴンフルーツ、カラメル、マリック、ラウンドマウスフィール、 2023年コメント エキゾチックで充実したカップクオリティウエウエテナンゴらしいエキゾチックで野性味のある風味を持っており、しっかりとフレーバーのキャラクターが感じられるインヘルトの定番銘柄です。酸のジューシーさ、風味の華やかさ、甘さの印象度共に申し分ない出来となっています。出稼ぎなどの要因でピッカー不足から生産コストが高まり、価格上昇を抑えきることができなかった分、品質には十分にこだわりインヘルトの名に恥じないクオリティに仕上がっています。
ボリビア センダ・サルバヘ農園 50g
¥1,200
ボリビア センダ・サルバヘ農園 カルメロ アンド レネ トップスペシャルティ 内容量:50g カッピングプロファイル グレープフルーツ、イエローピーチ、ライム、ココア、シナモン、ブライトシトリック、ラウンドマウスフィール、インプルーブ 国:ボリビア 標高:1780m エリア:ロア、カラナビ 品種:ティピカ、カトゥーラ 農園名:センダ・サルバヘ農園 生産処理:ウォッシュド 生産者:レネー・ビアデス、カルメロ・ユフラ スペシャルティの灯を絶やさぬように ボリビアコーヒーの背景 ボリビアコーヒー生産地は大きく南ユンガス(タケシ)と北ユンガス(カラナビ、コロイコ)に分けられます。もともと ボリビアではアルティプラーノと呼ばれる、ラパス近郊の高原地帯がスペイン人入植者によって開拓されました。そこは金、銀、すずなどの鉱山資源は豊富にありましたが、4000mに近い冷涼で過酷な環境は農業には適しませんでした。そこでアルティプラーノの住民たちは、肥沃で気温も穏やかで過ごしやすいユンガス地域に「降りて」きました。 先にコーヒー生産が栄えたのはタケシなどラパスに近い場所でしたが、よりコーヒーに適したコロイコやカラナビに次第に産業が移ってきました。そしてカラナビはボリビアコーヒーの首都と呼ばれ、同国コーヒーの一大集散地となりました。 ボリビアのスペシャルティコーヒー ボリビアコーヒーが注目を集めたのは2004年から開催されたCup of Excellenceが大きなきっかけでした。2009年には7ロットが90点以上の評価を得るほど、高い評価と世界的な注目を集めます。しかしCOEが開催されたのは、2004年~2009年にかけての5回。2009年にUSAID(米政府の国際協力機関)の資金援助が途切れた事をきっかけに、それ以降途絶える事となります。 しかしCup of Excellenceは、ボリビアコーヒー業界とスペシャルティコーヒーバイヤーに大きなインパクトを残し、関わってきた中小様々な輸出業者が中心となり、小規模な生産者のマイクロロットをCOE基準でカッピングの評価を行い、流通を続けスペシャルティコーヒーの産業を維持しています。今なお、生産者にとってCOEの入賞は誇りでもあり、意欲的・継続的に品質向上策に取り組んでいる多くの生産者がおり、彼らのコーヒーは長いリレーションシップの下で今なお世界中で愛されています。 センダ・サルバヘ農園 センダ・サルバヘ農園のオーナーであるカルメロ・ユフラ氏とレネー・ビアデス氏は、共にボリビアで2004年~2009年まで開催されていたCup of Excellenceでナショナルカッパー、コーディネーターを務めた人物で、COEの開催が無くなった以降も自分たちの農園を立ち上げ、またカッパーとしてのスキルを活かして、地域の小規模生産者たちへ生産指導や品質選定のアドバイスを行ってきました。特にカラナビの生産者との結びつきが強く、ロアやタイピプラヤといった当時COEで名を馳せた地域に属する生産者と連携し、品質向上に向けた取り組みを行ってきました。 センダ・サルバヘ農園はロア地区、カラナビを取り巻く山の1780mの中腹に位置する農園です。高地の冷涼な気候特性を活かし、最小限のシェードツリーを用いて生長をコントロールしながら、土壌の養分を十分に吸収したチェリーが生産されています。途上には特別な化学肥料などは与えず、雑草も手作業で刈り取っています。しかしながら、ふかふかとした腐葉土による土壌は、豊富な微生物と保水性により、コーヒーの木は根張り良く、健康的で新緑の葉をつけ、類まれな肥沃さを主張しています。 チェリーは真っ赤に熟したチェリーのみを丁寧にセレクトピッキングして、農園の中の小さなウェットミルで生産処理を行い、アフリカンベッドでゆっくりと天日乾燥され、仕上げられます。ボリビアのスペシャルティコーヒーの灯を絶やさぬように、地域を盛り上げ懸命にコーヒー生産が行われています。 2022年カッピングコメント 中深煎りにぜひ華やかで果実味のあるフレーバーでバランスが良いコーヒーです。風味にエキゾチックさと強さがあり、しっかりとしたボディ感、ビターキャラメルのような甘さで、強度のある銘柄かと思います。キャラクター的にも中深煎りに相性が良く、カッピング後に2ハゼ前までの焙煎も行ったところ、存在感のある風味とビター感が心地よく、相性が良かったです。是非お試しください。 フローラル、ブラッドオレンジ、ストーンフルーツ、アセロラ、エキゾチック、ビターキャラメル、タータリック、ラウンドマウスフィール、ウェルバランス 2023年カッピングコメント 透明感のある酸とクリーミーな舌触りグレープフルーツや黄桃、ライムなど明るいフレーバーと酸を持ち合わせており、ココアやチョコレートを感じさせるマイルドな甘さとマウスフィールの厚みが特徴的なカップでした。冷めるにつれて透明感のある綺麗な酸の質感が引き立ち、奥行きのあるカップに感じられました。